レビューの新たな品質メトリクス収集「エーオース(??s)法」の提案 ~レビュー会議の会話データを分析し,発言に関する心理的パラメータを測定~
ソフトウェア品質シンポジウム2023 2022年度SQiP研究会 研究コース2「ソフトウェアレビュー」(2023年)
ソフトウェア開発の現場では、レビューにおける議論が活発に行われず、欠陥が全く検出されないことや、たとえ検出されても有効な指摘ではないことも少なくない。つまり、効果的なレビューが恒常的に行われているとは必ずしも言い切れない。
この問題を引き起こす原因のひとつとして、レビューの場において「発言しやすさ」に問題点があるのではないだろうか。例えば、レビューアがレビューイに対して高圧的な態度を取ること、参加者同士の関係が劣悪であること、などが挙げられる。そういった心理的環境においては、レビューイが指摘されることを恐れたり、自信を無くしたりすることもあるだろう。この「発言しやすさ」がレビューに及ぼす影響に着目し、レビューが「発言しやすい場」であると、レビュー効果も高まるのではないかと考えた。
そこで、レビューにおける「発言しやすさ」を測定・改善するためのメトリクス「??s」を定義した。そして、そのパラメータを実際のレビューの場で測定し、コントロール可能にすることを考えた。つまり、レビューの場において発言しにくさを表すパラメータ値の原因をコントロールすることで、レビューを「発言しやすい場」にできれば、レビュー参加者「全員が建設的に発言」できるようになるはずである。
これを実用化するために、定義した「??s」パラメータを収集するための実験を行い、各パラメータの値を考察し、パラメータの有効性を検証した。
この問題を引き起こす原因のひとつとして、レビューの場において「発言しやすさ」に問題点があるのではないだろうか。例えば、レビューアがレビューイに対して高圧的な態度を取ること、参加者同士の関係が劣悪であること、などが挙げられる。そういった心理的環境においては、レビューイが指摘されることを恐れたり、自信を無くしたりすることもあるだろう。この「発言しやすさ」がレビューに及ぼす影響に着目し、レビューが「発言しやすい場」であると、レビュー効果も高まるのではないかと考えた。
そこで、レビューにおける「発言しやすさ」を測定・改善するためのメトリクス「??s」を定義した。そして、そのパラメータを実際のレビューの場で測定し、コントロール可能にすることを考えた。つまり、レビューの場において発言しにくさを表すパラメータ値の原因をコントロールすることで、レビューを「発言しやすい場」にできれば、レビュー参加者「全員が建設的に発言」できるようになるはずである。
これを実用化するために、定義した「??s」パラメータを収集するための実験を行い、各パラメータの値を考察し、パラメータの有効性を検証した。