リモートワークでの開発を前提とした 効果的なレビュー改善手法の提案 ~オンラインの弱点克服・利点活用の工夫とレビュー成功要因の関連整理~
ソフトウェア品質シンポジウム2021 2020年度SQiP研究会 研究コース2「ソフトウェアレビュー」(2021年)
リモートワークによるソフトウェア開発が急速かつ広範囲に普及した。この働き方の急激な変化に対し、ソフトウェア開発の現場では、品質や生産性を維持していけるように、これまでのやり方を踏襲しつつ、各組織でそれぞれ工夫を凝らして対応している。しかし、ドキュメント品質の著しい低下など、リモートワークに起因すると思われる品質問題が我々の所属組織で報告され始めている。今後もリモートワークによる開発が継続するであろうことを踏まえると、この問題の解決を避けて通ることはできないと我々は考えた。そして、ソフトウェア開発の品質や生産性を高めるためのプロセスの内、対面・対人で行うことが多いソフトウェアレビューが、特にリモートワークの影響を受けやすい点に着目し、その効果的な改善方法を検討することにした。
我々が考案したリモートワークでの開発を前提とした効果的なレビュー改善手法「UnReT 法(レビュー成功要因の関連把握とTipsの活用によるレビュー改善手法)」は、以下の 2 つの特徴を持ち、先行き不透明な環境の変化にもいち早く対応して迅速に柔軟に改善活動を推進できるように工夫している。
特徴 1 :「レビュー成功要因の関連を整理することで、改善の目的を明確にする」
特徴 2 :「オンラインの弱点克服と利点活用の工夫を収集・活用することで、効率的に改善を進める」
簡易実験とアンケート調査により、本手法の有効性を確認できたので報告する。
我々が考案したリモートワークでの開発を前提とした効果的なレビュー改善手法「UnReT 法(レビュー成功要因の関連把握とTipsの活用によるレビュー改善手法)」は、以下の 2 つの特徴を持ち、先行き不透明な環境の変化にもいち早く対応して迅速に柔軟に改善活動を推進できるように工夫している。
特徴 1 :「レビュー成功要因の関連を整理することで、改善の目的を明確にする」
特徴 2 :「オンラインの弱点克服と利点活用の工夫を収集・活用することで、効率的に改善を進める」
簡易実験とアンケート調査により、本手法の有効性を確認できたので報告する。