単体テスト実行による品質向上(短納期対応)
ソフトウェア品質管理研究会 第5分科会「テスト」(2005年)
執筆者:
小林 利治(日本電子) 、小笠原 健二(日立システムアンドサービス) 、小越 興一(セントラル・コンピュータ・サービス) 、竹本 昇司(野村総合研究所) 、越野 僚太(三菱電機コントロールソフトウェア)主査:
保田 勝通(つくば国際大学)
単体テストを実施することによる、効果と注意点について述べられています。成功事例が2つデータで示されているので非常に参考になるでしょう。
また、負荷が増大する部分についても丁寧な議論がされており、実際に、単体テストを改善しようとしている人にとって貴重な論文となっています。
また、負荷が増大する部分についても丁寧な議論がされており、実際に、単体テストを改善しようとしている人にとって貴重な論文となっています。
概要:
近年のソフトウェア開発における課題の一つとして、短納期開発が挙げられる。以前に比べ短くなる開発期間のなかで、いかに効率良く品質を作りこむかが大きな課題となる。
テスト工程のなかでも、上流工程での品質確保として「単体テスト」の重要性は理解されていても、進捗の遅れや環境構築などの問題で疎かになったり、実施されなかったりする場合が多くなっている。そのため、「結合テスト」や「システムテスト」また本稼働において、「単体テスト」で摘出すべき不具合が発生している。
本研究では、「単体テスト」における問題点を洗い出し、必要性,位置付けを明確にして、成功事例や実際のテスト実施例で効率化や品質向上のメリット,デメリットをまとめて、単体テストの重要性について検証を行う。