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システム開発における仕様書や設計書は、制御された抽象度を保った厳密な記述により、開発対象が何であるのか、どう作るのかを明らかにする必要がある。また、開発者やテスト設計者などの後工程担当者の様々な関心事に応じて、参照・活用しやすい情報として整理されていることが望ましい。さらに、例えば機能仕様からテスト仕様を生成するなどの自動処理が実現できれば、開発を効率化することができる。そこで我々は、システム開発における基本設計書を対象としたテストケース一覧を自動生成するツールの検討を通して、設計書フォーマットの書きやすさや読みやすさ、テストケースへの自動変換、仕様記述の自由度について実験、考察した。
本論文では、仕様の構造化や、記述方法を制約するなどの試行錯誤をしていくアプローチを通して、特に、仕様の内容と記述に対する自由度を持たせる方法に関する議論をすることで、「制約を、自動化できる最小限にとどめ、仕様を記述するための自由度を残しつつ、後工程でもつかいやすい」基本設計書フォーマットを作成するためのアプローチを提案する。
システム開発における仕様書や設計書は、制御された抽象度を保った厳密な記述により、開発対象が何であるのか、どう作るのかを明らかにする必要がある。また、開発者やテスト設計者などの後工程担当者の様々な関心事に応じて、参照・活用しやすい情報として整理されていることが望ましい。さらに、例えば機能仕様からテスト仕様を生成するなどの自動処理が実現できれば、開発を効率化することができる。そこで我々は、システム開発における基本設計書を対象としたテストケース一覧を自動生成するツールの検討を通して、設計書フォーマットの書きやすさや読みやすさ、テストケースへの自動変換、仕様記述の自由度について実験、考察した。
本論文では、仕様の構造化や、記述方法を制約するなどの試行錯誤をしていくアプローチを通して、特に、仕様の内容と記述に対する自由度を持たせる方法に関する議論をすることで、「制約を、自動化できる最小限にとどめ、仕様を記述するための自由度を残しつつ、後工程でもつかいやすい」基本設計書フォーマットを作成するためのアプローチを提案する。