併設チュートリアル
実施テーマ・講演者紹介

併設チュートリアル1

プロジェクトマネジメント基礎と品質向上・障害対応

尾崎 厚介 氏
株式会社SHIFT
DX&戦略イニシアティブ

概要


プロジェクトマネジメントの基礎的な知識をプロジェクトマネジメントに基づいて一通りお伝えする(統合、ステークホルダー、スコープ、資源、スケジュール、コスト、リスク、品質、調達、コミュニケーション)。その中でプロジェクト(ウォーターフォール型、アジャイル型)における品質計画と管理の方法を説明する。その上でITシステムにおける障害が何故発生するか、障害発生時の対応をどうすべきかのポイントをご一緒に考えていただく。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし

● 参加者へのお願い

Power Pointによる個人ワークあり(予定)
尾崎 厚介 氏

尾崎 厚介

業務上の経験や研究を主とした経歴

1985 日本アイ・ビー・エム(株)システムズエンジニアとして入社
2001 同 アドバイザリー・プロジェクトマネージャ
2005 同 エグゼクティブ・プロジェクトマネージャ
2007 (株)JALインフォテック取締役執行役員(出向)
2012 日本アイ・ビー・エム(株)統括プロジェクトマネージャ/アウトソーシング事業
2018 日本アイ・ビー・エム・ビズインテック(株)代表取締役社長
2020 MIデジタルサービス(株)執行役員
2024 (株)SHIFT DX&戦略イニシアティブ(現職)
2018より 東海大学/文教大学/研修機関での非常勤講師を実施中

研究論文や著書

IBM PMプロフェッショナル論文

  • M&AにおけるIT統合プロジェクトの成功要因
  • 短期プロジェクトを成功させるための効果的な計画と運営
  • AMS生産性の測定と分析のアプローチ
  • CMMI適用による組織プロセスの向上

学会講演

  • 外資系IT企業における複雑・大規模プロジェクトの取り組み
  • 働き方改革取り組みとPM観点からの提言

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

京都大学工学部数理工学士
プロジェクトマネジメント学会理事
併設チュートリアル2

AIシステム品質のエッセンス

久連石 圭 氏
株式会社 東芝
デジタルイノベーションテクノロジーセンター
先端ソフトウェア技術室
ソフトウェアエンジニアリング技術部エキスパート

概要


近年、AIを組み込んだ様々なシステム(AIシステム)を構築し、AIの活用を推進していくという動きがあります。一方、AIは100%の正解を出せないことから、危険であり規制すべきという声もあります。本チュートリアルでは、これら社会の動向をベースに、AIシステムの品質の捉え方や社会で活用できるようにするための考え方を紹介します。日本ではAI事業者ガイドラインが制定されヨーロッパではAI法が適用されます。また、品質に関するガイドラインや標準も整備されています。これらの法規やガイドラインで求められている項目を整理し、AIシステム開発に必要な活動や品質面での考え方など、AIシステム品質のエッセンスをお話しします。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし
久連石 圭 氏

久連石 圭 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

株式会社東芝にて、ソフトウェアプロセス改善、品質保証、テスティングに関する研究や技術開発、製品展開に従事。2019年からAIプロダクト品質保証コンソーシアムに参加するとともに、社内でAIシステム品質保証のテーマを立ち上げ。現在、社内におけるAIシステム品質保証に関するガイドライン構築やプロセス構築を推進している。

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

AIプロダクト品質保証コンソーシアム(QA4AI) 産業用プロセスWGリーダー
日本ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会(MLSE) 運営委員
併設チュートリアル3

SQuBOKv3ツアー 〜クラウド編〜

長久 勝 氏
国立情報学研究所
GRACEセンター 特任研究員(非常勤)

概要


SQuBOKガイドはBOKという性質上、知識の入り口ではありますが、単に読むだけでその分野の知見が得られるわけではありません。SQuBOKガイドを出発点に様々な勉強をして実務で経験を積むことで理解が深まっていきます。それが分っていても、実際に文献にあたったり、チュートリアルをやってみたりするのは意外と難しいものです。本チュートリアルでは、SQuBOKガイド第3版の「5.4 クラウドサービス」を題材に、実際に様々なツールやクラウドサービスを体験して頂きます。SQuBOKガイド第3版を読んでみたけど……という方に次の一歩を提供します。是非、日帰りバスツアー感覚でご参加ください。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし

● 参加者へのお願い

webブラウザ経由で操作を体験するパートがありますのでChromeなどのモダンなwebブラウザの最新版を使えるようご自身のPCにご準備ください。また、インターネットへのアクセスが制限されるような環境ではwebブラウザ経由で操作を体験することに支障が出る可能性がありますので、特に社用PCや社内ネットワークから参加される場合にはご了承ください。
長久 勝 氏

長久 勝 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

2010~2015、2017~2019、国立情報学研究所にて所内クラウドの開発・構築・運用に従事、そこで培われた情報システムの構築・運用手法「Literate Computing for ReproducibleInfrastructure(LC4RI)」の研究・普及に従事。
2015~2017、2019~、企業にてAWSを活用したオンラインゲーム開発やHPC基盤構築・運用、生命科学分野の情報検索基盤開発に従事。

研究論文や著書

ソフトウェア品質知識体系ガイド(第2版、第3版)

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

  • 大学ICT推進協議会2017年度年次大会優秀ポスター賞「Literate Computing forReproducible Infrastructure による研究・教育環境の構築と運用」
  • 情報処理学会2019年度山下記念研究賞「Notebookによる講義・演習環境の開発」
  • 国立情報学研究所トップエスイー、クラウドシリーズリーダー(2019~)
  • https://researchmap.jp/mnagaku
併設チュートリアル4

テスト戦略

長谷川 聡 氏
株式会社ベリサーブ
執行役員
ソフトウェア品質コンサルティング部部長
山﨑 崇 氏
株式会社ベリサーブ
品質保証部 プロジェクト推進課 課長
兼 ソフトウェア品質コンサルティング部 コンサルタント
磯邊 悠里子 氏
株式会社ベリサーブ
品質保証部 教育課課長
佐々木 方規 氏
株式会社ベリサーブ
技術フェロー

概要


よいテストを行うためには、よいテストケースを設計し、それらテストを正しく実行し、正しくレポートをすることが重要です。しかしながら、仮にこれら活動が適切に行われたとしても、よいテスト戦略に基づいたものでなければよいテストになりません。本チュートリアルでは、テスト全体の良し悪しに非常に大きな影響を与える「テスト戦略」について、その考え方を学ぶとともに、手を動かしてテスト戦略の検討を実践していきたいと思います。実際の現場で行われているテスト活動の価値を、さらに向上させるために一緒に学んでいきましょう。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし

● 参加者へのお願い

Miro予定
長谷川 聡 氏

長谷川 聡 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

1995年ソフトウェア開発ベンダーに入社、組込みソフトウェアの開発およびテストに長く携わっていたが、2007年ソフトウェアテストシンポジウムに参加したことをきっかけに、より深くソフトウェアテストの世界にのめり込む。その後、組込みシステム、エンタープライズシステムのテストマネージャを多数経験し、2016年ベリサーブに入社。得意な領域はテストマネジメントおよびテスト技法。
山﨑 崇 氏

山﨑 崇 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

2001年からセキュリティ対策ベンダーにおいて、さまざまなプロジェクトのソフトウェアテスト活動にQAエンジニアとして従事。その傍ら、さまざまなテストコミュニティに参画し、活動の場を広げる。2015年にベリサーブに入社。現場への技術支援、教育、コンサルテーションなどを担い、少しでも現場が幸せになるように日々奮闘中。
磯邊 悠里子 氏

磯邊 悠里子 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

前職よりトレーニングベンダーにて教育に携わっていたが、2016年ベリサーブに入社。以来一貫して社員向けの教育企画を担当。ベリサーブにて教育方針、教育体系、各種教育制度を構築。当初担当範囲だった技術教育から、現在はビジネス教育も含めベリサーブにおけるすべての全社教育企画を担っている。すべての社員に安心して仕事をしてもらえるような教育制度を目指して日々奮闘中。
佐々木 方規 氏

佐々木 方規 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

1985年CSK(現SCSK)に入社後、ソフトウェアテストに従事。2000年頃からソフトウェアテストの普及振興や標準、資格認証試験などのプロジェクトに参加している。ソフトウェアテストエンジニアやQAエンジニアのスキル標準(ETSS)など、技能開発を実施している。
併設チュートリアル5

レビュー指摘のカラクリを解き明かして狙った指摘をするノウハウを持ち帰ろう(上流フェーズ編)

安達 賢二 氏
株式会社HBA
経営企画本部 エグゼクティブエキスパート
兼イノベーション推進室 理事

概要


開発成果物レビューにおいては「指摘事項が出るまでのカラクリ」が存在します。
通常は人間の頭の中で何となく実施している結果であるため認識されにくいのですが、レビューにより効果的な指摘を検出できる人は、そのカラクリを経験則として体得した方たちである、ということができると思います。
今回はこのカラクリを解き明かすワーク等を通じて、狙った指摘事項を検出するためのノウハウを共有したいと思います。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし

● 参加者へのお願い

Balus(オンラインモデリングツール)
ワーク会場への事前接続+基本操作習得依頼あり
安達 賢二 氏

安達 賢二 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

株式会社HBA入社後、各種システム保守・運用・開発担当、プロジェクトマネージャ、全社品質・情報セキュリティ・環境管理責任者、全社員が参画する生産革新活動”スリーム(SLIM)”企画・技術コーディネータ等を経験。
2012年社内イントレプレナー制度第1号事業者としてSoftwareQuasolを立ち上げ。社内外問わず組織・チーム・個人の自律運営実現やパフォーマンス向上、DX実践等への支援活動を行っている。

研究論文や著書

  • 経験論文「ソフトウェアレビュー研究結果の認知拡大と適用促進」ソフトウェア・シンポジウム2022
  • 事例発表「TPI Nextを活用したチームメンバーの問題意識から始めるテストプロセス改善」ソフトウェアテストシンポジウム2018東京
  • 事例発表「レビューの目的・観点設定の効果と課題」ソフトウェアテストシンポジウム2016東京(JaSST2016東京) など
  • 「ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門―現場力を引き出すシステムズアプローチ」日科技連出版社 他

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

  • 経験論文「ソフトウェアレビュー研究結果の認知拡大と適用促進」ソフトウェア・シンポジウム2022
  • 事例発表「TPI Nextを活用したチームメンバーの問題意識から始めるテストプロセス改善」ソフトウェアテストシンポジウム2018東京 など
  • 「ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門―現場力を引き出すシステムズアプローチ」日科技連出版社 他
併設チュートリアル6

演習を通して学ぶテスト設計技法入門

河野 哲也 氏
株式会社 ナレッジワーク
Engineering Div. - QA Group / QA Engineer

概要


テスト設計技法を書籍やテキストで学習したものの業務で仕様を目の前にしたら、はたと手が止まることはありませんか?その理由はテスト設計技法を使いこなすための練習が足りないからです。本チュートリアルはその課題認識を基に、たくさん演習を通してテスト設計技法を使ってテストケースを設計しディスカッションしていきます。
また一方で、テスト・QAという職種においてキャリアの悩みを抱えるエンジニアも少なくないようです。終盤ではテスト・QAのキャリアを概観し、今後の自己成長のための道しるべをお伝えしたいと思います。
対象者は、テスト設計に課題意識を持つジュニアからミドルのテストエンジニア・QAエンジニアになります。

● 実施形態

集合

● 定員

先着30名まで

● 参加者へのお願い

筆記用具とメモ用紙の持参をお願いします。
河野 哲也 氏

河野 哲也 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

工業高校卒業後、日本無線でハードウェアの品質保証(QA)に従事。その後、電気通信大学夜間主コースに入学。ソフトウェアQA関連研究に触発され博士課程に進学。博士号取得後、2011年日立製作所、2017年ディー・エヌ・エー、2021年メルカリ、2023年ナレッジワークに入社。すべてQAエンジニアとして従事。

研究論文や著書

著書『QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのためのQAの考え方 (内製化失敗編/内製化成功編)』という2冊のシリーズをKindle版で出版。

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

ソフトウェア・シンポジウム 2019 論文奨励賞受賞
  • ソフトウェアテスト技術振興協会主催 テスト設計コンテスト 2013 最優秀受賞
  • ソフトウェアテスト技術振興協会主催 テスト設計コンテスト 2012 最優秀受賞
  • ソフトウェアテストシンポジウム 2012 東京 ベストスピーカー賞受賞
  • ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京 善吾賞
  • 第 26 回ソフトウェア品質シンポジウム SQiP Future Award 受賞 (2007年)
  • 博士(工学)(2011年)
併設チュートリアル7

品質の観点からのアジャイル開発入門

永田 敦 氏
サイボウズ株式会社
開発本部 アジャイルクオリティ 技術顧問

概要


DXレポートの影響でアジャイル開発の採用が増え、従来の品質保証やテストの枠組みが変わりつつあります。アジャイル開発は、ソフトウェア開発の問題に柔軟なアプローチを提供し、品質を改善するためのプラクティスを探求してきました。このチュートリアルでは、アジャイル開発の動機と目的、そのプラクティスの意味とリスクを品質の観点から解説し、事例を交えて考察します。組織ごとに最適な取り組みを模索する機会も提供します。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし
永田 敦 氏

永田 敦 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

1980年から日本無線株式会社で、業務用組み込み機器のソフトウェア開発に開発者として従事した。1985年にソニー株式会社に移り、業務用組み込み機器およびシステムのソフトウェア開発に従事してきた。2005年頃に、ソフトウエアの品質の課題に興味を持ち、ソフトウェアテストを学び、現場に使い始めた。その後、品質保証部門に移り、ソフトウェアエンジニアリングの研修教育やプロセス改善に従事する。
2008年に、Tom Gilbに出会い、アジャイルの考え方を学び始めた。アジャイルに行うレビュー(アジャイルインスペクション)を享受され、社内外で活用した。
2010年には、アジャイルによる要因分析法(Agile RCA)を提案し、社内外で活用した。
2012年には、本格的なアジャイル開発にQAとして参加し、そこで、開発者とQAとのコラボをするDevQAを提唱し、コーチング活動を行った。
2018年から、サイボウズ株式会社に入り、アジャイル開発の品質の探求を続けている

研究論文や著書

  • 2008 ソフトウェアテストの基礎:ISTQBシラバス準拠  共訳 ビー・エヌ・エヌ新社
  • 2009 システムテスト自動化標準ガイド情報処理 Vol.50 No.5 May 2009
  • 2011 5WCSQ (5th World Congress of Software Quality: 上海) 発表(リスクベーステスト)
  • 2012 Agile Inspection Maestro のCertificationを取得 :Tom Gilb より
  • 2014 システムテスト自動化標準ガイド 共訳 翔泳社
  • 2016 6WCSQ(6th World Congress of Software Quality: London) 発表(アジャイルRCA)‘Improvement of Root Cause analysis with iterative process’

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

  • 2008 JaSST Tokyo ベストスピーカ賞受賞(マインドマップとHAYST法)
  • 2011 JaSST Tokyo ベストスピーカ賞受賞(リスクベーステスト)
  • 2011-2014 日科技連 SQiP研究会第3分科会(レビュー)副主査
  • 2013 SPI Japan プログラム委員長賞受賞(アジャイル開発とQA)”アジャイル開発おける品質保証部門によるステムテストのアプローチ”
  • 2014-2018 日科技連 SQiP研究会第7分科会(欠陥エンジニアリング)副主査
  • 2015 Reasional Scrum Gathering Tokyou発表 アジャイルRCA(Root Cause Analysis) アジャイルに無駄とその原因を見つけてカイゼンしていこう
  • Sign up or log in to save this to your schedule, view media, leave feedback and see who's
併設チュートリアル8

基本から学ぶソフトウェア品質データ分析

野中 誠 氏
東洋大学
経営学部 教授

概要


ソフトウェア開発プロジェクトの品質データを分析することで、開発プロセスの改善、品質の向上、情報に基づく意思決定などの効果が期待されます。このチュートリアルでは、品質データ分析の基本から解説します。主な受講対象としてソフトウェア品質保証や品質管理の業務に携わる方を想定していますが、これに限りません。また、Excelなどを用いたワークは行わず、講義形式で進行します。

● 実施形態

オンライン

● 定員

なし
野中 誠 氏

野中 誠 氏

業務上の経験や研究を主とした経歴

財団法人日本科学技術連盟ソフトウェア品質委員会(SQiP)委員長、独立行政法人情報処理推進機構専門委員、日本SPIコンソーシアム外部理事、情報処理学会ソフトウェア工学研究会・プロジェクトマネジメント学会・日本経営システム学会・経営情報学会・日本品質管理学会などで各種委員を務める。

研究論文や著書

データ指向のソフトウェア品質マネジメント―メトリクス分析による「事実にもとづく管理」の実践(共著)など。

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

修士(工学)。日経品質管理文献賞(2013年)、SECjournal論文賞所長賞(2017年)、経営情報学会優秀研究萌芽賞(2024年)など。