SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
ソフトウェア品質管理にお役立てください。

スマートファクトリー(OT・IT・プロダクト)における品質確保

ソフトウェア品質シンポジウム2024(2024年)

弊社では、ERP に代表される「基幹・計画系システム」から製造工程の状態を把握・管理する「実行系 システム」、さらにロボット自動化などを実現する「制御系システム」まで、OT・IT・プロダクトを掛け合わせ、お客様工場のスマートファクトリー化を推進している。

従来、弊社はお客様設備に対してデータ収集やデータの見える化を行ってきたが、2020年にロボットシステムの導入も含めたスマートファクトリー化プロジェクトを実施。ロボットシステム導入にあたり、業界開発標準プロセスである「RIPS(Robot System Integrtion Standard)」を適用し、最終的に品質を確保することができたが、弊社初のロボットシステム導入であったことから設計工程での手戻りが発生。今後の課題として以下が残った。
・見える化の目的に応じた、OT・IT システムの連携仕様確定が必要
・物理的な安全性を考慮した設計と評価手法が必要
・システム構築後に手戻りが発生しない仕組みが必要
この経験を受け、RIPSをベースにプロジェクト事例のナレッジ化と上記課題解決を目指しロボットシステムの品質確保プロセスを検討した。
本発表では、ロボットシステムの品質確保プロセスの検討事例と、プロセス導入後の効果について報告する。