オンラインレビューに適したファシリテーション手法の提案
ソフトウェア品質シンポジウム2023 2022年度SQiP研究会 研究コース2「ソフトウェアレビュー」(2023年)
執筆者:
佐々木 吏菜(ブラザー工業㈱) 、坂下 学(エプソンアヴァシス㈱) 、小笠原 栄二 (東芝電波テクノロジー(株)) 、川野 桂一郎(㈱日立ソリューションズ・クリエイト) 、木幡 健児(㈱イシダ)主査:
中谷 一樹(TIS㈱)副主査:
上田 裕之(㈱DTSインサイト)アドバイザ:
安達 賢二(㈱HBA)
ソフトウェア開発の現場において、レビュー開催の形式は、対面からオンラインが主流となり、急速な変化に対応できている一方、問題もある。特にカメラオフの状態で実施する場合、作成者が不安を感じる、参加者の発言者が偏る、等の問題が我々の所属組織で報告されている。
これまで対面形式のレビューでは、会話だけでなく相手の表情、態度や話しているときの身振り手振りなどから、言葉の裏に隠れた相手の感情や意思に視覚的に気づくこともあった。しかし、オンライン形式では、視覚情報が制限され表情や反応を感じとることができない。
対面形式からオンライン形式に切り替わったことで従来のやり方が適用できないこともあり、オンライン特有の問題現象に戸惑うこともある。さらに、設計レビューは成果物の欠陥を見つける場であるため、レビューアは欠陥を指摘する立場、作成者は指摘を受ける立場という作成者vsレビューアという構図になりやすく、指摘された作成者は自分が否定されているような気分になり、モチベーション低下につながるといった問題にも発展する。
そこで、オンライン形式の設計レビューの円滑な推進と参加者の満足度向上を目的に、レビュー参加者、特に作成者のモチベーションを低下させることなく、「レビュー重視項目(レビューをどのような場にしたいか、何を実現したいか)」の達成度を高める手法を提案する。
これまで対面形式のレビューでは、会話だけでなく相手の表情、態度や話しているときの身振り手振りなどから、言葉の裏に隠れた相手の感情や意思に視覚的に気づくこともあった。しかし、オンライン形式では、視覚情報が制限され表情や反応を感じとることができない。
対面形式からオンライン形式に切り替わったことで従来のやり方が適用できないこともあり、オンライン特有の問題現象に戸惑うこともある。さらに、設計レビューは成果物の欠陥を見つける場であるため、レビューアは欠陥を指摘する立場、作成者は指摘を受ける立場という作成者vsレビューアという構図になりやすく、指摘された作成者は自分が否定されているような気分になり、モチベーション低下につながるといった問題にも発展する。
そこで、オンライン形式の設計レビューの円滑な推進と参加者の満足度向上を目的に、レビュー参加者、特に作成者のモチベーションを低下させることなく、「レビュー重視項目(レビューをどのような場にしたいか、何を実現したいか)」の達成度を高める手法を提案する。