PF構築の新たな規模相当メトリクス定義に向けた仮説検証の取り組み
ソフトウェア品質シンポジウム2023(2023年)
近年、プラットフォーム構築プロジェクト(以下、PF構築PJ)の主流は、オンプレミス環境からクラウド環境へと移行しつつある。また、構築内容も、シンプルなサーバ・クライアント構成だけでなく、ストレージやネットワーク等の機器を含むものが増えるなど、構築内容の多種多様化が進んでいる。弊社では、これまで主にオンプレミス環境を想定したOS数ベースのメトリクスを品質や生産性の管理指標として用いていたが、このような変化において、PF構築PJの実態を適切に捉えられていないという課題があった。
課題解決に向けて、現場調査を実施した。6件のPF構築PJのデータを収集し、構築内容の構成要素である「製品数・サービス数」(OS数を含む)と「機器数」(仮想マシン含む)の組合せをメトリクスとして用いることで、PF構築PJの実態をより適切に捉えられるという仮説を立てた。また、設計工程では「製品数・サービス数」、製造と単体テスト工程では「製品数・サービス数と機器数の組合せ」、結合/総合テスト工程では「製品数・サービス数」と工程毎にメトリクスの組み合わせを変えることで、PJの工数をより適切に説明できるという仮説を立てた。
回帰分析の結果、設計工程の決定係数はR2=0.52、製造と単体テスト工程の決定係数はR2=0.82と、実用レベルの結果が得られた。しかし、結合/総合テスト工程の決定係数はR2=0.24であり、十分な結果が得られなかった。シンポジウム当日の発表では、PF構築PJ数を増やした分析結果と、結合/総合テスト工程における原因分析を行った結果を報告する。
課題解決に向けて、現場調査を実施した。6件のPF構築PJのデータを収集し、構築内容の構成要素である「製品数・サービス数」(OS数を含む)と「機器数」(仮想マシン含む)の組合せをメトリクスとして用いることで、PF構築PJの実態をより適切に捉えられるという仮説を立てた。また、設計工程では「製品数・サービス数」、製造と単体テスト工程では「製品数・サービス数と機器数の組合せ」、結合/総合テスト工程では「製品数・サービス数」と工程毎にメトリクスの組み合わせを変えることで、PJの工数をより適切に説明できるという仮説を立てた。
回帰分析の結果、設計工程の決定係数はR2=0.52、製造と単体テスト工程の決定係数はR2=0.82と、実用レベルの結果が得られた。しかし、結合/総合テスト工程の決定係数はR2=0.24であり、十分な結果が得られなかった。シンポジウム当日の発表では、PF構築PJ数を増やした分析結果と、結合/総合テスト工程における原因分析を行った結果を報告する。