SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
ソフトウェア品質管理にお役立てください。

DX案件の早期リスク把握による品質確保

ソフトウェア品質シンポジウム2023(2023年)

弊社では強みであるプロフェッショナル人財・サービスインフラを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)をお客さまやパートナーとの協創により推進している。
DX案件は年々増加しているものの、これまで弊社が実施してきたソフトウエア開発やSI案件事業に対する品質確保施策ではDX案件の持つ特徴や契約段階に潜むリスクに対応しきれない部分があった。また、弊社のDX案件は小規模案件が多く、小規模ながらもリスクを含んだ案件が既存の品質確保施策の対象から外れるケースもあったため、これらを解決する新たな品質確保施策を検討する必要があった。
DX案件に対応したの品質確保施策の検討にあたり、まず初めに弊社の取り扱うDX案件の特徴およびリスクを整理した。これを基に新たな施策として、リスクの高いDX案件を漏れなく捕捉する仕組みの構築、契約段階でリスクヘッジできる品質確保プロセスや確認観点などを追加すると共にそれらのインプロセスに向けた活動を実施した。
本発表では、弊社で取り扱うDX案件の特徴とリスクを整理した結果とそこから導き出された品質確保施策、および蓄積されたDX案件のナレッジ(チェックリスト等)を紹介する。また、ドローン、IoT(ネットワークカメラ)、ロボットなどの案件対応事例、これまで対応したDX案件をもとに測定した品質確保施策の効果を紹介する。