SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
ソフトウェア品質管理にお役立てください。

組織的にシステムテスト自動化を推進する体制の構築

ソフトウェア品質シンポジウム2022(2022年)

昨今、ソフトウェア開発サイクルが短くなり、ソフトウェアテストにおいても、スピード、正確性、および費用対効果を求められている。弊社では、従来の手動テストだけでは品質の維持および時間効率に課題があるため、システムテストの自動化を進めている。

しかしテスト自動化は製品個別で推進されるため、担当者の力量に左右される傾向が大きい。そのため、①テスト自動化の活動が継続しない、②重複した検討作業を行い非効率、③自動化の推進に消極的、といった問題を抱えていた。

このような属人的な状況を打破するためには、組織的にテスト自動化に取り組む必要があると考えた。まずは、部門としてテスト自動化戦略を作成し、組織としてのテスト自動化の実現を目標として掲げた。加えて、テスト自動化の普及および定着を実現するための実行部隊としてWorking Groupを結成し活動を推進した。

【主な活動】
・テスト自動化する目的の共有、およびコミットメント
・テスト自動化ツールの検討、導入
・得られたノウハウの蓄積、共有 など

この活動により、現在も継続的にテスト自動化の成果を出しつづけている。
今回の発表では、自動化を推進するためにやったこと、およびそこから得られたテスト自動化のノウハウを共有する。