ODC分析を導入する際のハードルを下げた取り組み事例
ソフトウェア品質シンポジウム2022(2022年)
ソフトウェアの欠陥分析には統計的手法や根本原因分析などの手法が用いられるが、ソフトウェア品質の可視化については解決できていない。
ソフトウェア品質の可視化の効果が実証されている手法としてODC分析があるが、導入にはいくつかの障壁がある。
ODC分析の導入を検討している、または導入したが壁にぶち当たっている開発者たちが、組織の壁を越えて事例を研究する機会があり、成功事例や失敗事例から導入障壁について調査した。
その結果以下のことがわかった。
・既存の不具合管理システムにはODC分析に必要な情報を入力する仕組みがない
・ODC分析の精度に直結する、正しい属性情報付与の知識がない
・ステークホルダーにODC分析の効果を説明することが難しい
これらの導入障壁を解消する取り組みとして、以下の2つの組織に対して各アプローチを実施した。
■ODC分析の有識者が不在、環境準備も完了していない状況で導入を決定した(組織A)。
⇒既存の不具合管理票の未使用フィールドの活用や入力ルールを適用
■ODC分析の有識者はいるが、導入に対して開発者の協力を得にくい状況である(組織B)。
⇒ODC分析の属性に変換する「読み替え表」を適用
本発表では、ODC分析導入の敷居を下げるアプローチや使用したツールおよびその結果から得られた知見について紹介する。
ソフトウェア品質の可視化の効果が実証されている手法としてODC分析があるが、導入にはいくつかの障壁がある。
ODC分析の導入を検討している、または導入したが壁にぶち当たっている開発者たちが、組織の壁を越えて事例を研究する機会があり、成功事例や失敗事例から導入障壁について調査した。
その結果以下のことがわかった。
・既存の不具合管理システムにはODC分析に必要な情報を入力する仕組みがない
・ODC分析の精度に直結する、正しい属性情報付与の知識がない
・ステークホルダーにODC分析の効果を説明することが難しい
これらの導入障壁を解消する取り組みとして、以下の2つの組織に対して各アプローチを実施した。
■ODC分析の有識者が不在、環境準備も完了していない状況で導入を決定した(組織A)。
⇒既存の不具合管理票の未使用フィールドの活用や入力ルールを適用
■ODC分析の有識者はいるが、導入に対して開発者の協力を得にくい状況である(組織B)。
⇒ODC分析の属性に変換する「読み替え表」を適用
本発表では、ODC分析導入の敷居を下げるアプローチや使用したツールおよびその結果から得られた知見について紹介する。