執筆者：

有森 勇一 (㈱両備システムズ)

SI業界において、ソフトウェア品質を評価できる人材が足りていないと体感する。
ここ数年でソフトウェア品質に対する考え方および重要性に対する理解は浸透してきたように感じるが、いざプロジェクトとして品質を評価しようとした際に、プロジェクト責任者・顧客が納得する品質評価内容をアウトプットできる人材がSI業界には不足している。

その理由として、以下があると考える。
・品質評価は、開発経験、マネジメント経験を経たベテランにしかできないイメージがある
・ソフトウェア品質評価技術者になるためのスキル・ロードマップが不透明である

私自身、品質評価業務に従事した若手時代は、品質評価業務未経験でスキルもなく、当時は品質評価ノウハウに関する情報も少なく苦労した。
しかし、品質評価に必要な知識をピンポイントかつ体系立てて習得し、実践的な訓練を経て、成功体験を増やしていくことで、ソフトウェア品質評価技術者として成長することができた。

今回、開発経験やマネジメント経験がなかった若手が、自ら品質評価スキル改善を計画し、実践・経験した内容および成果について紹介する。
ソフトウェア品質を評価できる技術者を早期育成したいという課題を持った方々にぜひ聴講頂きたい。