STAMP/CAST分析における生成AIの支援 ~羽田空港航空機衝突事故を題材として~
ソフトウェア品質管理研究会 演習コースⅣ(2024年)
執筆者:
光井 颯(日立システムズ) 、吉村 隆広(アイホン) 、安樂 啓之 (インフォテック) 、村上 孝(スズキ) 、水野 浩之(東芝) 、瀬川 和明(キヤノン) 、諏訪 航司(アズビル) 、鄧 少棠(Photosynth)主査:
金子 朋子副主査:
髙橋 雄志アドバイザ:
佐々木 良一
IoT時代を迎えシステムは,個々の構成要素自体の高機能化に加え,それぞれが接続されて連動し動作することで大規模・複雑化が進んでおり,構成要素間のコミュニケーションミスによる事故が発生している.将来のリスクに備えた改善策を立てる有力な方法としてCASTが注目されているが,分析の質は分析者の熟練度に起因してしまう.そこで我々は,2024年1月2日に羽田空港で起きた航空機衝突事故を題材に,CASTの各手順で分析者の支援を生成AIが担えるか検討した.実際のケーススタディを通して,導入方法とその効果の有効性について確認し,得られた成果と今後の課題について述べる.