生成AIを活用したソフトウェア開発プロセスのセルフアセスメントアシスタント(AI-ProSaA)の提案
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース1(2024年)
主査:
田中 桂三副主査:
中森 博晃
開発現場のソフトウェア開発プロセスの状態や改善点を把握するために,ソフトウェア技術者自らが実施者となり,ソフトウェア開発プロセスのチェックリストを用いて自己診断の形式でプロセスアセスメント(セルフアセスメント)を行う方法がある.セルフアセスメントの課題として,結果が実施者のプロセスに関する知識に大きく依存してしまう点がある.高度な自然言語処理能力を持つ生成AIは,プロセスの側面でも効果を発揮できる可能性がある.本研究では,プロセスの知識が十分でない実施者を支援するために,生成AIを活用したセルフアセスメントアシスタント(AI-ProSaA)を考案した.実際のプロジェクトで実験した結果,生成AIが初級アセッサーレベルのアドバイスを出力でき,実施者のプロセス知識の補完に対する有効性が確認できた.