Coaching and Facilitation Empowerment (CaFE)メソッドによる自律人材育成 - 若手をやる気にさせるアプローチ方法の提案 -
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース1(2024年)
主査:
田中 桂三副主査:
中森 博晃
開発現場において,自律的にプロセス改善を行うことが出来る若手人材が不足している.しかし,指導者層である我々がトップダウン的にプロセス改善指示を行っても,能動的かつ継続した活動を望むことは難しい.そこで我々は,若手の育成対象者の特性を体系的に分類し,特性にあわせたアプローチで自律的なプロセス改善を促す必要があると考えた.我々はこの特性にあわせたアプローチをCoaching and Facilitation Empowerment (CaFE)メソッドとして提唱し,CaFEメソッドの有効性を検証することを研究テーマとした.検証に向けて,CaFEメソッドによるアプローチを導出するツールを作成し,ツールの有効性についてアンケート評価を実施した.その結果,CaFEメソッドのアプローチにより,自律的なプロセス改善が促されることが確認できた.