RAGによる既知障害情報の活用方法に関する考察
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース5(2024年)
執筆者:
手倉森 祥太 (株式会社日立システムズ) 、横内 雅人(株式会社日立ソリューションズ・クリエイト) 、氏家 弘貴(キヤノンメディカルシステムズ株式会社) 、狩野 薫(リコーITソリューションズ株式会社) 、玉井 安明(株式会社デンソー)主査:
石川 冬樹副主査:
徳本 晋アドバイザ:
栗田 太郎
ソフトウェア開発の複雑化と短期化が進む中,障害発生リスクの増大が課題となっている.開発現場では既知障害情報を効率的に活用し,迅速な対策と再発防止を行うことが求められている.その手法として,大量のデータを学習し,人間の言語処理に近い応答を生成する生成AI(Generative AI)と,それに情報検索機能を付加する技術であるRAG(Retrieval-Augmented Generation)の活用が着目されている.本論文では,蓄積した既知障害情報のデータ形式や構造がRAGの検索性能および回答性能に与える影響について考察する.