テストパターンマトリックスを用いたテスト観点漏れ低減の提案
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース3「ソフトウェアテスト」(2023年)
執筆者:
会田 健太郎(株式会社日立システムズ) 、北島 優介(株式会社日立ソリューションズ・クリエイト) 、宮田 奈津子(株式会社 IHI エスキューブ) 、柳井 聡(株式会社日立システムズ) 、田口 真義(リコーIT ソリューションズ株式会社) 、飯沼 真一(株式会社 AGEST)主査:
喜多 義弘
ソフトウェアテストで高品質かつ短納期のテストを実現するには,テストベースの記載内容に加え,暗黙的な情報をテスト観点として抽出しテストすることが重要である.テスト経験の浅いテスト担当者であっても,テストベースを基にした観点抽出は可能である.
しかし,テストベース外の暗黙的な情報からの観点抽出は,テスト経験の浅いテスト担当者には困難である.その理由は,多くのベテランが形式化せずに経験を使って観点を抽出しているためである.
そこで本研究では,ベテランの暗黙知となっているテスト観点を形式知化して,活用することを考えた.具体的には,テストで発生したバグから得た知見を利用し,マトリックス化し,経験の浅いテスト担当者へ適用する VTV メソッド(Veteran Test Viewpoint method)を提案する.このメソッドを適用し,経験の浅いテスト担当者でも新たな観点抽出ができることを実験にて確認した.
しかし,テストベース外の暗黙的な情報からの観点抽出は,テスト経験の浅いテスト担当者には困難である.その理由は,多くのベテランが形式化せずに経験を使って観点を抽出しているためである.
そこで本研究では,ベテランの暗黙知となっているテスト観点を形式知化して,活用することを考えた.具体的には,テストで発生したバグから得た知見を利用し,マトリックス化し,経験の浅いテスト担当者へ適用する VTV メソッド(Veteran Test Viewpoint method)を提案する.このメソッドを適用し,経験の浅いテスト担当者でも新たな観点抽出ができることを実験にて確認した.