生成 AI によるソフトウェアパターン適用の試行~ソフトウェア設計品質向上に向けたプロンプトの考察~
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース5「人工知能とソフトウェア品質」(2023年)
執筆者:
伊藤 弘毅(三菱電機株式会社)主査:
石川 冬樹
生成 AI は,ソフトウェア開発の生産性を向上させる効果が期待されている.しかし,製品開発では生産性の向上だけではなく,要求品質を満足するためにソフトウェアの構造や振舞いを設計段階で定めることも重要な視点である.ソフトウェアの設計品質の確保を実現する一つの方法に,ソフトウェアパターンの適用が挙げられる.生成 AI のチャットサービスでは,プロンプトで実現したい内容を適切に記述する必要があるが,設計指針が体系的
に整理されたソフトウェアパターンは,品質向上に有効な設計施策を効果的に反映できる可能性がある.本論文は,ソフトウェアの設計書を対象として,生成 AI のプロンプトを使用することでソフトウェアパターンの解決策の反映が可能か実験した結果を記述する.また,当該実験を通じて得られた知見から,ソフトウェア設計品質の向上を目的としたプロンプトパターンを考察した.
に整理されたソフトウェアパターンは,品質向上に有効な設計施策を効果的に反映できる可能性がある.本論文は,ソフトウェアの設計書を対象として,生成 AI のプロンプトを使用することでソフトウェアパターンの解決策の反映が可能か実験した結果を記述する.また,当該実験を通じて得られた知見から,ソフトウェア設計品質の向上を目的としたプロンプトパターンを考察した.