SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
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アジャイル型開発のための品質保証プロセス導入方法の提案

ソフトウェア品質管理研究会 実践コース「品質技術の実践」(2022年)

主査:

飯泉 紀子

副主査:

足立 久美
産業向けIoTサービス事業の早期立ち上げに際して,社内で実績のあるプロセスを採用する方針をとり,統合型システムを担当している事業部門が構築した品質保証プロセスを移植した.しかし,新ビジネスに対する「2週間という短期間で機能をリリースし,お試し評価を繰り返し,利用者に迅速な価値を提供する」という要求を満たすためには,移植した品質保証プロセスをアジャイル型開発に対応する形にカスタマイズし,運用ルールを見直す必要があった.そこで,品質保証プロセスを他から移植した際の失敗/成功から得たノウハウ,移植手順及び留意点をまとめた「プロセス移植ガイド」を作成することにした.このガイドを基に現場で素早く改善活動を実践することができた.また実践経験で得られたノウハウをガイドにまとめることで,移植した品質保証プロセスの新組織への導入を手戻り発生もなくスムーズに短期間で実施することを提案する.