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オンラインレビューに適したファシリテーションスキルの提案

ソフトウェア品質管理研究会 研究コース2「ソフトウェアレビュー」(2022年)

主査:

中谷 一樹

副主査:

上田 裕之安達 賢二
ソフトウェア開発の現場において,レビュー開催の形式は,対面からオンラインが主流となり,急速な変化に対応できている一方,問題もある.特にカメラオフの状態で実施する場合,作成者が不安を感じる,参加者の発言者が偏る,等の問題が我々の所属組織で報告されている.
そこで我々は,カメラオフの状態で実施するオンラインレビューの問題を解決するために,オンラインレビュー・ファシリテーションとして,「ファシリ・タイガー・スキリング・メソッド(FTSメソッド:Facilitation Tiger Skilling メソッド)」を提案する.オンラインレビューの中で起こり得る「良くない現象」と「ファシリテーションスキル」を紐づけて整理する.本手法は,レビュー参加者,特に作成者のモチベーションを低下させることなく,「レビュー重視項目(レビューをどのような場にしたいか,何を実現したいか)」の達成度を高めることを目的・ねらいとする.本手法の有効性について確認できたので報告する.