リリース頻度を向上したアジャイル開発への段階的移行に関する一考察
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース3「ソフトウェアテスト」(2022年)
主査:
喜多 義弘
プロダクトの顧客価値向上を図るため,既存の開発手法からアジャイル開発へ切り替える企業が増えている.しかし,アジャイル開発はウォーターフォール開発とは顧客との接点の持ち方や開発の進め方が大きく違うため実践が難しく,誤った取り組みをしてしまう企業は多い.高いリリース頻度とフィードバックに基づき,プロダクトの価値を高める取り組みを実践する為には,組織や社内ルールなどの文化慣習の変革,チームメンバーの技術力向上,およびアジャイル開発への理解の促進を推進する必要があるが,急激な変革を推進することは大きな困難が伴う.
本論文では,ウォーターフォール開発に慣れたチームがアジャイル開発に移行する際に障壁となる要因を分析する.また,ウォーターフォール開発に慣れたチームが陥りがちな,誤ったアジャイルパターンを定義し,理想的なアジャイルと比較を行うことで問題点を明確化する.その上で,誤ったアジャイルパターンから理想的なアジャイルに移行する際の障壁を緩和し,誤ったアジャイルパターンから脱却する為の中間解を提案する.
本論文では,ウォーターフォール開発に慣れたチームがアジャイル開発に移行する際に障壁となる要因を分析する.また,ウォーターフォール開発に慣れたチームが陥りがちな,誤ったアジャイルパターンを定義し,理想的なアジャイルと比較を行うことで問題点を明確化する.その上で,誤ったアジャイルパターンから理想的なアジャイルに移行する際の障壁を緩和し,誤ったアジャイルパターンから脱却する為の中間解を提案する.