計画通りに開発が進まないスクラムチームに関する研究~チーム内の共通理解って大事~
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース4「アジャイルと品質」(2021年)
執筆者:
星野 友基(ビー・ユー・ジーDMG森精機株式会社) 、村上 拓也(テックスエンジソリューションズ株式会社) 、澁澤 良(株式会社feat) 、澤口 勲(株式会社ビズリーチ) 、西村 優(東京エレクトロン株式会社)主査:
永田 敦アドバイザ:
細谷 泰夫
スクラム開発は何を実現すべきかが示されているPBI(Product Backlog Item:プロダクトバックログアイテム)を元に,実際の作業をタスクに分割するスプリント計画を行い,スプリント期間で開発を行う手法である.
しかし,計画した作業が予定していたスプリント期間内で完了せず,開発遅延や,品質低下を招くケースが散見される.これらの開発チームを分析したところ,PBIの内容は共通認識となっていたが,作業タスクへの落とし込みが不十分なケースが見受けられた.
本研究では,開発チームメンバー全員でタスク分割を行う事で,タスク漏れ低減とチームメンバー全員の共通理解にし,手戻りを低減させることを提案する.
全員でタスク分割を行う実験を行った結果,タスク漏れと手戻りの低減により,計画遅延を抑制できた.またメンバー全員がタスクの理解を深めることで,負荷状況から担当タスクの入れ替えが可能となり納期短縮の効果も確認できた.
しかし,計画した作業が予定していたスプリント期間内で完了せず,開発遅延や,品質低下を招くケースが散見される.これらの開発チームを分析したところ,PBIの内容は共通認識となっていたが,作業タスクへの落とし込みが不十分なケースが見受けられた.
本研究では,開発チームメンバー全員でタスク分割を行う事で,タスク漏れ低減とチームメンバー全員の共通理解にし,手戻りを低減させることを提案する.
全員でタスク分割を行う実験を行った結果,タスク漏れと手戻りの低減により,計画遅延を抑制できた.またメンバー全員がタスクの理解を深めることで,負荷状況から担当タスクの入れ替えが可能となり納期短縮の効果も確認できた.