ゴール指向要求分析を利用したAIシステムの安全要件の受容性評価 - コミュニティ・バスに搭載した自動運転システムのケーススタディ-
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース5「人工知能とソフトウェア品質」(2021年)
執筆者:
岩田 正彦(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社) 、後藤 優斗(コニカミノルタ株式会社) 、柳原 靖司(ブラザー工業株式会社) 、歌田 真帆(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社) 、高田 晃平(株式会社東光高岳)主査:
石川 冬樹
本論文では,AIシステムの社会受容性を考慮した要件分析を支援する手段として,AISA-MVS(AI system Safety Analysis method with Multifaceted Viewpoint of Stakeholder)法を提案する.一般にAIシステムの開発プロジェクトの現場では,概念検証(PoC: Proof of Concept)が行われるが,有識者の知見に依拠した方法が用いられることが多く,フレームワークを活用した再現性が高い分析法が確立していない.これに対してAISA-MVS法は,開発現場へ低コストで導入できる既知の手法を組み合わせたフレームワークとなっている為,AIプロジェクトのPoCにおける実施精度を高めることができる.