外部設計におけるテスト技法を用いた欠陥混入抑止手法の提案
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース3「ソフトウェアテスト」(2021年)
主査:
喜多 義弘
ソフトウェア開発のプロセスにおいて,欠陥を早期に検出することが望ましいとされている.このため上流工程において「テスト観点」を使ったアプローチとして「Wモデル」をベースとした複数のプラクティスの有効性が確認されている.一方,これらのプラクティスを実行するためにはテスト有識者の上流工程への参加,もしくは開発者へのテストスキルの学習,もしくは開発者自らがテストスキルを身につけることが前提となっている.この前提に関して,全ての開発組織において全てのプロジェクトにテスト有識者をアサインできる程にテスト有識者の数が潤沢であるとは限らず,テストスキル学習においても十分に時間とコストを確保できるとは限らない.
そこで本研究では,開発者が実施している設計のセルフチェックの支援を目的とした欠陥混入抑止手法を提案する.本手法のポイントは「テスト技法」が持っている抽象度と応用性を最大限に活用する点である.
そして,開発現場での調査を通じて,本提案手法を現場で適用することの有効性を確認する.
そこで本研究では,開発者が実施している設計のセルフチェックの支援を目的とした欠陥混入抑止手法を提案する.本手法のポイントは「テスト技法」が持っている抽象度と応用性を最大限に活用する点である.
そして,開発現場での調査を通じて,本提案手法を現場で適用することの有効性を確認する.