形式仕様記述言語の利用による仕様書の改善―USDM と形式仕様記述の考察を通して―
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 栗田 太郎(フェリカネットワークス)
副主査 : 石川 冬樹(国立情報学研究所)
アドバイザー : 荒木 啓二郎(九州大学 大学院) 、荒木 啓二郎(九州大学 大学院)
執筆者 : 宮本 陽子(メタテクノ)
副主査 : 石川 冬樹(国立情報学研究所)
アドバイザー : 荒木 啓二郎(九州大学 大学院) 、荒木 啓二郎(九州大学 大学院)
執筆者 : 宮本 陽子(メタテクノ)
紹介文 :
仕様というソフトウェアの核となる成果物の品質向上については、様々なアプローチが議論されています。このため、それぞれの特徴や役割分担を明確に踏まえ、問題に応じて選択し、組み合わせ活用することが重要です。本論文は、形式仕様記述手法と要求記述手法に関し、この観点から位置づけの整理を試みています。
仕様というソフトウェアの核となる成果物の品質向上については、様々なアプローチが議論されています。このため、それぞれの特徴や役割分担を明確に踏まえ、問題に応じて選択し、組み合わせ活用することが重要です。本論文は、形式仕様記述手法と要求記述手法に関し、この観点から位置づけの整理を試みています。
概要 :
本研究では、USDMにおける自然言語による仕様の記述に対する注意点がIEEE 830の品質特性とどのような関係性を持つかについて整理するとともに、自然言語記述の場合と比較して、形式仕様記述手法(VDM)を利用する場合の利点について考察する。これらの整理・考察の結果、仕様書の品質を向上させる方法の一つとして、USDMに則った仕様記述においてVDMを併用することが、仕様書の厳密性、無矛盾性、変更容易性を高めることに有効であることを示す。
本研究では、USDMにおける自然言語による仕様の記述に対する注意点がIEEE 830の品質特性とどのような関係性を持つかについて整理するとともに、自然言語記述の場合と比較して、形式仕様記述手法(VDM)を利用する場合の利点について考察する。これらの整理・考察の結果、仕様書の品質を向上させる方法の一つとして、USDMに則った仕様記述においてVDMを併用することが、仕様書の厳密性、無矛盾性、変更容易性を高めることに有効であることを示す。