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後任担当者視点を取り入れた設計背景の形式知化による派生開発の品質向上策

ソフトウェア品質管理研究会 第6分科会「派生開発」(2011年)

熟練担当者が暗黙の了解として扱うためドキュメントに記載されない仕様や設計の理由に関する情報(「マイスター情報」)を引き出し、形式知として残す方法を提案しています。

概要:

派生開発におけるソフトウェアの品質は、熟練担当者が同じ製品に長く関わり続けることで維持されてきた側面が強い。しかしながら、熟練担当者の退職や他部署への移動等に対して、引き継ぎ期間が十分に取れないことや熟練担当者の持っている技術・スキルの伝達の難しさ等の理由により、後任担当者への引き継ぎが十分に実施されることは少ない。そして、後任担当者への引き継ぎに起因する変更ミス/モレや影響箇所の特定誤りによるトラブルも多いと聞く。
そこで我々は引き継ぎに起因するトラブルを低減するために、変更方法や影響箇所を特定するための仕様や設計の理由に関する情報(以降「マイスター情報」と呼ぶ)を、XDDP(eXtreme Derivative Development Process)の変更要求仕様書とトレーサビリティ・マトリクスを利用して引き出し、ドキュメントに残すしくみを考案した。これにより、熟練担当者から業務を引き継ぐ後任担当者は、ドキュメントから仕様や設計の理由に関する情報を取得して、変更ミス/モレや影響箇所の特定誤りによるトラブルを防止できるようになる。
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