変更依頼の対応箇所を検討する前に他システムへの影響を検知する方法
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年度 : 2011年   分科会 : 第6分科会「派生開発」
発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
システムが大規模化し、関係組織が多岐にわたる状態になっているにもかかわらず、多くの組織ではシステム全体を知る人材を確保してこなかった。そのため、変更が他部門に影響することを事前に判断できなければ、大きな問題が起きる。特に、「仕様」の状態で変更依頼が届くケースでは、直接関係する部分がイメージしやすいため、他への影響に気付きにくい。この報告書では、仕様レベルで届いた変更依頼から、組織レベルで変更を捉え直す方法を提案している。ただし、変更においても「要求」と「仕様」の階層で捉えることが前提となる。
概要 :
今日、企業の業務システムは、多数のシステムを用いて多様な業務サービスを提供している。そのような企業のシステム開発の現場では、システム毎に組織や担当者が分かれていることが多い。そのため、担当者の関連システムに対する理解不足から、システム間の連携漏れを発生させている。そこで、企業内の業務サービスに精通し保有システムを横断的に観ることができる部署、担当者が求められている。加えて、顧客からの仕様レベルの変更依頼(具体的な変更指示)が、関連する他システムへの影響を気付かせない一因となっている。
そこで我々は、USDM (Universal Specification Describing Manner)が持っている仕様から要求を導出する技法を利用し、さらに、関連するシステムの「システムプロファイル」を利用して、他システムへの影響の有無を洗い出す「変更要求-関連システム表」を考案した。これを利用することで、他システムへの連携漏れを防げるようになる。
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