派生開発におけるモレ・ムダのないテスト設計
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 足立 久美(デンソー)
副主査 : 奈良 隆正(NARAコンサルティング)
アドバイザー : 清水 吉男(システムクリエイツ) 、清水 吉男(システムクリエイツ)
執筆者 : 奥山 剛(山武) 、奥田 享一郎(TIS) 、永田 敦(ソニー) 、村上 聡(日本信号) 、柳内 政宏(アルパイン) 、吉本 吾朗(三菱UFJトラストシステム) 、中森 博晃(パナソニック) 、丸山 久(クレスコ)
副主査 : 奈良 隆正(NARAコンサルティング)
アドバイザー : 清水 吉男(システムクリエイツ) 、清水 吉男(システムクリエイツ)
執筆者 : 奥山 剛(山武) 、奥田 享一郎(TIS) 、永田 敦(ソニー) 、村上 聡(日本信号) 、柳内 政宏(アルパイン) 、吉本 吾朗(三菱UFJトラストシステム) 、中森 博晃(パナソニック) 、丸山 久(クレスコ)
紹介文 :
派生開発におけるデグレード、特に、リソース制約が原因で発生するデグレードを防止することを目的とした「影響マトリクス」を提案しています。トレーサビリティマトリクスの使い方を工夫した研究です。
派生開発におけるデグレード、特に、リソース制約が原因で発生するデグレードを防止することを目的とした「影響マトリクス」を提案しています。トレーサビリティマトリクスの使い方を工夫した研究です。
概要 :
派生開発で起きる代表的な問題点に、ソフトウェアのデグレードがある。デグレードとは、ソフトウェアの変更が影響し、変更前まで動いていた機能の品質が低下することである。派生開発におけるデグレードをテストで発見し防止するには、ソフトウェア変更の影響範囲を分析・特定し、適切なテスト設計を行う必要がある。影響範囲の分析・特定が特に重要であり、ここで「影響範囲の特定漏れにより必要なテストを漏らす」ことや、「影響範囲を絞り込めずに的を外したテスト(回帰テストを含む)を実施して余計なコストをかけてしまう」といったリスクを極力減らすことが課題となる。
本研究では、この課題の解決策の一つとして、「影響マトリクス」を利用したテスト設計プロセスの適用を提案する。提案する手法は、開発プロセスの変更と比べ導入が容易で、適用するシステムの種類を問わない。さらに、「影響マトリクス」は再利用性があり、設計レビューへの応用も可能である。本論文では手法の詳細を記載するとともに、実際の派生開発で発生した問題事例に対して手法を適用した場合のシミュレーション結果を報告する。
派生開発で起きる代表的な問題点に、ソフトウェアのデグレードがある。デグレードとは、ソフトウェアの変更が影響し、変更前まで動いていた機能の品質が低下することである。派生開発におけるデグレードをテストで発見し防止するには、ソフトウェア変更の影響範囲を分析・特定し、適切なテスト設計を行う必要がある。影響範囲の分析・特定が特に重要であり、ここで「影響範囲の特定漏れにより必要なテストを漏らす」ことや、「影響範囲を絞り込めずに的を外したテスト(回帰テストを含む)を実施して余計なコストをかけてしまう」といったリスクを極力減らすことが課題となる。
本研究では、この課題の解決策の一つとして、「影響マトリクス」を利用したテスト設計プロセスの適用を提案する。提案する手法は、開発プロセスの変更と比べ導入が容易で、適用するシステムの種類を問わない。さらに、「影響マトリクス」は再利用性があり、設計レビューへの応用も可能である。本論文では手法の詳細を記載するとともに、実際の派生開発で発生した問題事例に対して手法を適用した場合のシミュレーション結果を報告する。