プロジェクト描写のための情報構造~正確なプロジェクト把握のために~
ソフトウェア品質管理研究会 第2分科会「プロジェクトマネジメント」(2009年)
執筆者:
古長谷 貢一(双日システムズ) 、張田 文邦(伊藤忠テクノソリューションズ) 、新井 章寿(NTTデータ三洋システム) 、谷野 靖雄(三菱電機コントロールソフトウェア) 、越野 僚太(三菱電機コントロールソフトウェア) 、長谷川 俊之(伊藤忠テクノソリューションズ) 、高橋 敏浩(日立システムアンドサービス)主査:
板倉 稔(ビズモ)
プロジェクトに関わるさまざまな人びとが,各自の仕事の進み具合や課題を全体に投げかけ,また全体として状況を把握し課題に立ち向かっていくためにはどうしたら良いのかということを示しています.このことを考えていくために,コミュニケーションと情報の構造を分析したうえで,具体的な進捗報告の方法の一例が提示されています.プロジェクト全体のコミュニケーションについて考え直したい人や,個々の具体的な進捗報告の方法について考えたい人のそれぞれにとって有用です.
概要:
プロジェクトにはそれぞれの役割を持った人がいて、様々な意志決定をする。意志決定の元になるのは、プロジェクトの状況である。プロジェクトの状況は、モノ作りしている担当者から発信され、まとめる役割を持つ人へ順々に報告されていく。報告を受け取った人は、ぞれぞれの役割で意志決定を下す。意志決定はプロジェクトの成功を左右する。プロジェクトを成功させるためには、意志決定の元となる正確な状況報告は欠かせない。本研究では、それぞれの役割を持つ人々に適切な情報を与えるため、プロジェクト情報を構造化し、正確な状況把握と報告する方法を提案する。