開発標準の作成におけるDevOps
~開発標準のインナーソース開発事例~
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SQuBOK分類 :
年度 : 2020年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2020
執筆者 :
熊川 一平(㈱エヌ・ティ・ティ・データ)
紹介文 :
ソフトウェア開発を成功に導くために、技術者の能力の均質化や底上げ、開発プロジェクト内での共通認識の醸成を目的として、開発標準などのドキュメントを作成している企業は非常に多い。しかし、ソフトウェア開発プロジェクトは複雑であるため、開発標準に記すべきノウハウは多岐にわたる。そのため開発標準が重厚長大なドキュメント群となってしまうことが多い。多くの技術者は多忙な開発の中で重厚長大な開発標準を読むこととなり、大変な苦労を感じている。結果として開発標準は技術者から「役に立たない」・「読みたくない」といった評価を受けることがある。また、ソフトウェア開発に関する技術やテクニックは、常に進化しており、開発標準も進化に追従していかなければない。しかし、重厚長大なドキュメントを修正するには、執筆やレビューの工数が負担となり、迅速な改善が難しい。その結果、開発標準に記されているノウハウが、時代遅れとなってしまうことも珍しくなく、技術者からの評価がより悪化してしまう。開発標準が、ユーザである技術者から見て魅力のないドキュメントとなってしまうと、目的であった技術者の能力向上や、共通認識の醸成がうまく進まず、ソフトウェア開発プロジェクトが失敗に終わってしまうことがある。そこで我々は、オープンソースソフトウェアの開発技術・文化を、組織などの閉じたコミュニティで実践するインナーソース開発のノウハウを、開発標準の作成に適用し、このような問題を解決した。本発表では、これらの経験に基づくノウハウや、考え方を紹介する。
ソフトウェア開発を成功に導くために、技術者の能力の均質化や底上げ、開発プロジェクト内での共通認識の醸成を目的として、開発標準などのドキュメントを作成している企業は非常に多い。しかし、ソフトウェア開発プロジェクトは複雑であるため、開発標準に記すべきノウハウは多岐にわたる。そのため開発標準が重厚長大なドキュメント群となってしまうことが多い。多くの技術者は多忙な開発の中で重厚長大な開発標準を読むこととなり、大変な苦労を感じている。結果として開発標準は技術者から「役に立たない」・「読みたくない」といった評価を受けることがある。また、ソフトウェア開発に関する技術やテクニックは、常に進化しており、開発標準も進化に追従していかなければない。しかし、重厚長大なドキュメントを修正するには、執筆やレビューの工数が負担となり、迅速な改善が難しい。その結果、開発標準に記されているノウハウが、時代遅れとなってしまうことも珍しくなく、技術者からの評価がより悪化してしまう。開発標準が、ユーザである技術者から見て魅力のないドキュメントとなってしまうと、目的であった技術者の能力向上や、共通認識の醸成がうまく進まず、ソフトウェア開発プロジェクトが失敗に終わってしまうことがある。そこで我々は、オープンソースソフトウェアの開発技術・文化を、組織などの閉じたコミュニティで実践するインナーソース開発のノウハウを、開発標準の作成に適用し、このような問題を解決した。本発表では、これらの経験に基づくノウハウや、考え方を紹介する。