AI(機械学習)を利用した文書検索による障害報告書と開発ノウハウの活用度向上
ダウンロード数: 433回
SQuBOK分類 :
年度 : 2020年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2020
執筆者 :
田淵 秀之(みずほ情報総研㈱)
紹介文 :
レガシーシステムで培ってきた品質を確保するための開発ノウハウは、デジタル化の潮流など新しい技術が注目される現在も重要と考え、品質管理部門は、障害報告書を活用した開発ノウハウ可視化に取り組んでいる。この取組みは「経験不足を補う良い活動」といった声がある一方で、開発ノウハウ可視化作業は経験のあるベテラン社員が相応の工数を要して作成することから、開発ノウハウ数がなかなか伸びないという問題がある。また、開発ノウハウへのアクセスが少なく活用度が低いという問題もある(テキストで公開しているため検索できないという背景もあり)。
これら問題に対して、AI(機械学習)を利用した文書検索エンジンで解決できないか、試作品を開発し効果検証した。問題解決のアプローチは、可視化数がなかなか伸びない問題に対しては、開発ノウハウで紹介している障害事例と、同水準の件数とバリエーションの障害報告書を文書検索エンジンで検索できれば、障害の注意喚起機能を代替できると考えた。ノウハウへのアクセスが少ない問題に対しては、ネット検索のような利便性の高い検索エンジンを作ることができれば開発ノウハウへのアクセス数が伸びると考えた。本プログラムでは、効果検証の結果、文書検索エンジンの開発で苦労/工夫したことを紹介する。
レガシーシステムで培ってきた品質を確保するための開発ノウハウは、デジタル化の潮流など新しい技術が注目される現在も重要と考え、品質管理部門は、障害報告書を活用した開発ノウハウ可視化に取り組んでいる。この取組みは「経験不足を補う良い活動」といった声がある一方で、開発ノウハウ可視化作業は経験のあるベテラン社員が相応の工数を要して作成することから、開発ノウハウ数がなかなか伸びないという問題がある。また、開発ノウハウへのアクセスが少なく活用度が低いという問題もある(テキストで公開しているため検索できないという背景もあり)。
これら問題に対して、AI(機械学習)を利用した文書検索エンジンで解決できないか、試作品を開発し効果検証した。問題解決のアプローチは、可視化数がなかなか伸びない問題に対しては、開発ノウハウで紹介している障害事例と、同水準の件数とバリエーションの障害報告書を文書検索エンジンで検索できれば、障害の注意喚起機能を代替できると考えた。ノウハウへのアクセスが少ない問題に対しては、ネット検索のような利便性の高い検索エンジンを作ることができれば開発ノウハウへのアクセス数が伸びると考えた。本プログラムでは、効果検証の結果、文書検索エンジンの開発で苦労/工夫したことを紹介する。