上流工程の問題に対する工程完了判定の導入
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SQuBOK分類 :
年度 : 2020年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2020
紹介文 :
当社では、本番障害の多くが上流工程の問題に起因しており、40%弱が外部設計工程での埋め込みとなっている。
主な埋め込み要因
・開発メンバー間で同じことをイメージできる状態まで設計内容を記載していない。
・検証可能性の観点からテストケースを導出できない。
・システム間で認識齟齬が発生し、誤った思い込みのまま開発を進めている。
そこで上流工程の問題に対する打ち手が、効率的・効果的な品質向上につながると考え、上流工程からの品質の作りこみを実現するために今年から工程完了判定を導入した。
当社では年間300弱の開発案件が立ち上がるが、レビューアとして参画できる品質マネジャーは2名というリソースの制約があった。
そのため、開発案件に対して、どのようにメリハリをつけて過不足のない品質保証活動を行うのかが最も重要なポイントとなり、そこで開発案件毎にリスクレベルを設定し、レベルに応じてレビュー度合いをテーラリングする仕組みを検討した。
また過去3年間の本番障害の内容を分析することで、外部設計書における欠陥の埋め込みを予防する観点を抽出し、過去の障害の再発予防を徹底した。
さらに今後はWモデルを適用することにより、外部設計書の欠陥を早期に検出できるよう品質の作りこみを強化していく。
同様の課題を抱えている参加者に対して、工程完了判定の導入で工夫した具体的内容とその導入効果を紹介する。
当社では、本番障害の多くが上流工程の問題に起因しており、40%弱が外部設計工程での埋め込みとなっている。
主な埋め込み要因
・開発メンバー間で同じことをイメージできる状態まで設計内容を記載していない。
・検証可能性の観点からテストケースを導出できない。
・システム間で認識齟齬が発生し、誤った思い込みのまま開発を進めている。
そこで上流工程の問題に対する打ち手が、効率的・効果的な品質向上につながると考え、上流工程からの品質の作りこみを実現するために今年から工程完了判定を導入した。
当社では年間300弱の開発案件が立ち上がるが、レビューアとして参画できる品質マネジャーは2名というリソースの制約があった。
そのため、開発案件に対して、どのようにメリハリをつけて過不足のない品質保証活動を行うのかが最も重要なポイントとなり、そこで開発案件毎にリスクレベルを設定し、レベルに応じてレビュー度合いをテーラリングする仕組みを検討した。
また過去3年間の本番障害の内容を分析することで、外部設計書における欠陥の埋め込みを予防する観点を抽出し、過去の障害の再発予防を徹底した。
さらに今後はWモデルを適用することにより、外部設計書の欠陥を早期に検出できるよう品質の作りこみを強化していく。
同様の課題を抱えている参加者に対して、工程完了判定の導入で工夫した具体的内容とその導入効果を紹介する。