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先送りポイント可視化がアジャイルチームに与える行動変容について

ソフトウェア品質管理研究会 研究コース4「アジャイルと品質」(2020年)

アジャイル開発において、どのようなメトリクスが有効かをテーマにした研究です。メトリクスにはいろいろな目的があります。品質を管理する目的が代表的ですが、メトリクスにメッセージを持たせて、見た人に行動するモチベーションを生み出す目的もあります。特に、アジャイル開発では、そのメッセージを早くフィードバックして、改善効果を狙うことができます。一方で、効果を狙うためには、メトリクスも改善させなければなりません。メトリクスの改善や、測定することはコストがかかります。
この研究では、できるだけコストをかけないでフィードバックして、現場の行動をかえていくメトリクスを策定し、効果を評価しました。ごく簡単に取れるデータでも視点を変えて見える化することで、現場の行動が変わったことを確認しました。
アジャイル開発におけるメトリクスの考えの参考になると思います。

概要:

アジャイル開発において、開発チーム主導の継続的な改善を促進するために、先送りポイントの見える化を提案する。先送りポイントは、スプリント終了時に未完了で終わったストーリーの規模を示す指標であり、スプリント中の割り込み作業発生や見積もりの精度不良など、開発が計画通りに進行しなかった状況が如実に反映される。先送りポイントの見える化により、開発チームの改善活動が促進されることを確認した。例えば、先送りの詳細原因を追及するための新規メトリクス導入など、開発チームの改善のための行動変容を引き出せることを確認した。また、具体的な改善活動を考案する際の補助として、先送りの典型的な原因とその対策の例を提案した。
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