顧客のビジネスリソースを考慮した仕様の決定方法の提案
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年度 : 2019年  
紹介文 :
医療機器において、サイバーセキュリティ対応など派生開発の機能の追加・変更により、使用性の低下を招くことがある。使用性の低下は検査効率を悪化させる要因となるため、製品仕様の再検討が必要となる。また、開発終盤や納品後に判明することが多く、その改修のために大きな手戻りが発生する要因にもなっている。この使用性の低下は、セキュリティ対応の機能の追加・変更時に、「作業分担」「システム連携」「作業自動化の程度」といったビジネスリソースが顧客によって異なるために引き起こされると考えた。

本論文では、このビジネスリソースの差異を可視化し、顧客と自社のビジネスを両立するための仕様を決定する手法「BC3 (Business of Customer and Company are Compatible)」を提案する。

過去事例に提案手法を適用した結果、顧客間のビジネスリソースの差異に起因する使用性の低下を、製品仕様を決定する早い段階で防止する効果があることがわかった。
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