「派生開発におけるテスト漏れを防止するDifference Statement Coverage分析法の提案」
ダウンロード数: 424回
SQuBOK分類 :
年度 : 2019年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2019
執筆者 :
柏原 一雄(㈱デンソークリエイト)
、白井 正人(㈱デンソークリエイト)
、小嶋 秀和(㈱デンソークリエイト)
、都築 功(㈱デンソークリエイト)
、新留 光治(㈱デンソークリエイト)
、村上 雅哉(㈱デンソークリエイト)
紹介文 :
ソフトウェアの派生開発において、ソースコードの欠陥は「変更漏れ(追加漏れ/削除漏れも含む)」と「変更誤り」に分類できる。「変更誤り」については、変更仕様に対するテストを漏れなく誤りなく実施することで、欠陥の流出を防止することが可能である。
これに対して、我々の組織では、ソフトウェアメトリクスとレビューを活用し、テストの十分性の判断をしていたが、テスト漏れは検出しきれてはいないかった。
本研究では、「変更仕様に対するテストの漏れ」を検出するために、テストカバレッジの分析手法を考案した。短期間での開発が求められる派生開発において、現実的に実行可能な手法とするため、ソースコードの差分を抽出し、追加・変更箇所に対してテストカバレッジを算出する方針とした。
考案した手法を実開発に適用し、「変更仕様に対するテストの漏れ」及び「テストの漏れを誘発した“解釈誤りを起こす可能性の高い変更仕様”」を検出できた。考案した手法により、「変更誤り」に分類される欠陥の流出を防止する効果が期待出来る。
ソフトウェアの派生開発において、ソースコードの欠陥は「変更漏れ(追加漏れ/削除漏れも含む)」と「変更誤り」に分類できる。「変更誤り」については、変更仕様に対するテストを漏れなく誤りなく実施することで、欠陥の流出を防止することが可能である。
これに対して、我々の組織では、ソフトウェアメトリクスとレビューを活用し、テストの十分性の判断をしていたが、テスト漏れは検出しきれてはいないかった。
本研究では、「変更仕様に対するテストの漏れ」を検出するために、テストカバレッジの分析手法を考案した。短期間での開発が求められる派生開発において、現実的に実行可能な手法とするため、ソースコードの差分を抽出し、追加・変更箇所に対してテストカバレッジを算出する方針とした。
考案した手法を実開発に適用し、「変更仕様に対するテストの漏れ」及び「テストの漏れを誘発した“解釈誤りを起こす可能性の高い変更仕様”」を検出できた。考案した手法により、「変更誤り」に分類される欠陥の流出を防止する効果が期待出来る。