組み込みソフトウェア開発における品質向上への取り組み~要求仕様書に起因する下流工程での不具合ゼロに向けて~
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 飯泉 紀子(日立ハイテクノロジーズ)
副主査 : 田所 孝文(山武)
執筆者 : 大立 薫(オリンパス) 、平島 直人(アンリツエンジニアリング) 、井上 博史(三菱電機コントロールソフトウェア)
副主査 : 田所 孝文(山武)
執筆者 : 大立 薫(オリンパス) 、平島 直人(アンリツエンジニアリング) 、井上 博史(三菱電機コントロールソフトウェア)
紹介文 :
要求仕様書の品質を上げるための施策を3つ提案している.一つはWモデルの考えで,要求仕様書とテスト設計書を同時作成し,テスト設計書から要求仕様書にフィードバックをかけるとうもの.もう一つは,仕様書にハイパーテキストを使って,仕様書間の矛盾を発見しやすくしたもの.最後は,記載漏れを防ぐためのチェックリストを提案している.
要求仕様書の品質を上げるための施策を3つ提案している.一つはWモデルの考えで,要求仕様書とテスト設計書を同時作成し,テスト設計書から要求仕様書にフィードバックをかけるとうもの.もう一つは,仕様書にハイパーテキストを使って,仕様書間の矛盾を発見しやすくしたもの.最後は,記載漏れを防ぐためのチェックリストを提案している.
概要 :
近年、組み込みソフトウェア規模が肥大化する一方で、開発期間や開発コストは短縮される傾向にある。
また、ソフトウェア品質に対する要求は一層厳しさを増しており、開発期間や開発コストを厳守しつつソフトウェア品質を向上させることが求められている。しかし、実際のソフトウェア開発現場では、下流工程での不具合検出に注力しているにも関わらず、市場導入後の不具合発生が後を絶たない状況である。これは、ハードウェアと結合しなければ分からない不透明な仕様を上流工程で排除しきれないという、組込みソフトウェア特有の問題が絡んでいると考えられる。
本研究では、上流工程において仕様書の品質を向上させることが、ソフトウェア品質向上の根本施策であるという信念のもと、仕様書の品質低下を引き起こしている3つの要因、「仕様不明瞭」、「仕様記載ミス」、「仕様記載漏れ」に対し、これらを防止する施策を適用結果とともに提言する。
近年、組み込みソフトウェア規模が肥大化する一方で、開発期間や開発コストは短縮される傾向にある。
また、ソフトウェア品質に対する要求は一層厳しさを増しており、開発期間や開発コストを厳守しつつソフトウェア品質を向上させることが求められている。しかし、実際のソフトウェア開発現場では、下流工程での不具合検出に注力しているにも関わらず、市場導入後の不具合発生が後を絶たない状況である。これは、ハードウェアと結合しなければ分からない不透明な仕様を上流工程で排除しきれないという、組込みソフトウェア特有の問題が絡んでいると考えられる。
本研究では、上流工程において仕様書の品質を向上させることが、ソフトウェア品質向上の根本施策であるという信念のもと、仕様書の品質低下を引き起こしている3つの要因、「仕様不明瞭」、「仕様記載ミス」、「仕様記載漏れ」に対し、これらを防止する施策を適用結果とともに提言する。