アジャイル・プラクティスとレジリエンス能力の関係性の検証 - チームのレジリエンスを向上させるために -
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース4「アジャイルと品質」(2019年)
執筆者:
佐川 祐希(アンリツエンジニアリング株式会社) 、岩井 孝之(アンリツエンジニアリング株式会社) 、斎藤 弘之(NTTコミュニケーションズ株式会社) 、林 宏昌(株式会社デンソー) 、谷田 昌弘(株式会社リンクレア)主査:
永田 敦(サイボウズ株式会社)アドバイザ:
細谷 泰夫(三菱電機株式会社)
ソフトウェア開発チームは、その開発活動において、いろいろなストレスを受ける。例えば、ある知見を持ったチームメンバーが突然移動になるなどは、チームの活動にに大きなインパクトがある。いったんそのインパクトを受け止めて、そのダメージから回復していく力をレジリエンスと呼ぶ。アジャイル開発では、その@プラクティスにおいて、数々のストレスを認識し、それに対するレジリエンスを持つ気づきを与えてくれる。この論文は、アジャイル開発のプラクティスとレジリエンスに関係性があることを仮説して、実際のチームを調査し、アジャイルプラクティスをうまく行うチームは、レジリエンスが高い傾向にあることを示した。