客観的ソフトウェアテスト終了基準の提案
ソフトウェア品質管理研究会 第5分科会「テスト」(2007年)
主査:
高橋 寿一(ソニー)
テスト終了判定基準について、その、客観性をどうやって確保したらよいかについて書いた論文です。
複数のメトリクスを取得し、多方面からの考察を加えることの重要さについて理解できます。
最終的に「金額」という統一メジャーで測定できないかという展望も述べられています。
複数のメトリクスを取得し、多方面からの考察を加えることの重要さについて理解できます。
最終的に「金額」という統一メジャーで測定できないかという展望も述べられています。
概要:
ソフトウェアテストの終了に明確な基準は無い。ソフトウェアテストでそのプログラムにバグがあることは証明できても、バグがないことは証明できない。しかし、リソースの制約などの経済的な理由、顧客との約束などから、ソフトウェアテストを際限無く継続することは出来ずに、何かをトリガとしてソフトウェアテストを終了せざるを得ない。業種、ソフトウェアの規模などの違いを克服するようなソフトウェアテストの終了基準を定義したものが無いのが現状である。その現状を解決すべく、本研究では、ソフトウェアテストの終了基準を研究し、その成果として、客観的にソフトウェアテストを終了する基準を提案する。具体的には、ソフトウェアテストのプロセスにおける各時点の品質にスコアを導入しモデル化し、スコアにより終了基準を検証するものである。