ソフトウェア変更の影響範囲を考慮したスコア付けによるテストケース選定手法の提案 -DFDを利用したデグレード不具合の検知率向上-
ソフトウェア品質管理研究会 研究コース3「ソフトウェアテスト」(2018年)
執筆者:
吉田 伸幸(アンリツエンジニアリング株式会社) 、吉田 健雄(テックスエンジソリューションズ株式会社) 、坂東 文香(テックスエンジソリューションズ株式会社) 、櫻田 健人(ヤマハ発動機株式会社) 、石川 雄基(アイシン・エィ・ダブリュ株式会社) 、豊田 千弘(カルソニックカンセイ株式会社)主査:
喜多 義弘(東京工科大学)副主査:
上田 和樹(日本ナレッジ株式会社)アドバイザ:
秋山 浩一(富士ゼロックス株式会社)
本論文では、派生開発での回帰テストにおいて、デグレード不具合を効率よく検知するため、テストケースにソフトウェア変更の影響範囲を基にしたスコア付けを行い、テスト実施するテストケースの選定手法を提案している。
具体的には、データフロー図(Data Flow Diagram, DFD)を用いてデータフローを介して繋がる機能数を機能ごとに計測し、その数を基にスコア付けを行い、スコアの高い順から優先的にテストケースを選定する手法である。
この手法により、変更後の機能からの影響を受けやすい機能をスコアとして表すことができる。そして、スコアが高い機能を優先的かつ重点的にテストを行うようにテストケースを選定することで、デグレード不具合を検知しやすくなることが見込まれる。
具体的には、データフロー図(Data Flow Diagram, DFD)を用いてデータフローを介して繋がる機能数を機能ごとに計測し、その数を基にスコア付けを行い、スコアの高い順から優先的にテストケースを選定する手法である。
この手法により、変更後の機能からの影響を受けやすい機能をスコアとして表すことができる。そして、スコアが高い機能を優先的かつ重点的にテストを行うようにテストケースを選定することで、デグレード不具合を検知しやすくなることが見込まれる。
概要:
派生開発においては,新機能に対するテストの他に従来機能のデグレードがないことを回帰テストでテストする.回帰テストの項目すべてをテストすることは難しいため,変更に対する影響を考慮しながらテスト項目を選択する必要がある.選択されたテスト項目を使って回帰テストを行い,機能のデグレードを全て検出できることが望ましい.しかし実際には,回帰テストで全てのデグレードを検出できず,テスト全体の効率性を悪くしている.そこで本研究では,システムテストの工程において,DFDを用いて要求機能にスコア付けを行い,その値を基に回帰テストのテスト項目を選択する手法を提案する.本手法を評価するために,実際にテスト工程が完了している派生開発プロジェクトに対して本手法を実験的に適用してみた.その結果,テスト項目の選択が改善されていることを確認した.