SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
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重大欠陥予測手法を活用したレビュー品質評価技法の提案 ~既存レビュー記録とプロジェクト特性から第三者がレビュー品質を可視化~

ソフトウェア品質管理研究会 研究コース2「ソフトウェアレビュー」(2018年)

レビューの品質を第三者が評価して必要に応じて対策を促すことを目的とした「レビュー品質の可視化手法」および新しい品質指標「予測重大欠陥レビュー検出率」を提案しています。
第三者が客観的かつ容易に、そして各プロジェクトの特性を踏まえてレビュー品質を評価出来るように工夫した研究です。

概要:

重大欠陥を上流工程から発見し対処するために,成果物レビューが行われているが,しばしば後工程に重大欠陥が流出する事態が起きている.そうしたレビューを特定できれば品質強化も効果的に行えるが,既存のメトリクスでは,第三者がレビュー記録から重大欠陥の指摘漏れが存在するレビューを検出するのは非常に困難である.そこで筆者らは「先行研究を活用して重大欠陥混入を予測し,その欠陥がレビューによって検出できたかどうかを表すメトリクスによりレビュー品質を可視化する技法」P2DIETを提案する.筆者らが持ち寄った現場のレビュー記録を用いて検証した結果,P2DIETは重大欠陥の指摘漏れ検知に有効であるという結果を得た.
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