SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
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直交表とマインドマップを使った効果的なテスト設計

ソフトウェア品質管理研究会 第5分科会「テスト」(2007年)

前年度の直交表の報告の問題点に取り組んだ活動です。直交表を使う前段階で、何をテストすべきか、テストの漏れを防ぐにはどうしたらよいか、ということに着目したものになっており、テスト観点の抽出方法およびテスト技法の結びつけがわかりやすく書かれています。また、直交表に適さないテスト観点について検討されており、実践的です。
なお、ここではjennyを直交表のツールとして紹介していますので、直交表とAllPairを明確に区別したい場合は注意してください。

概要:

組み合わせテストを効率的に行う手法として直交表(実験計画法)がある。しかし、この直交表を使った組み合わせテスト設計には、(1)因子・水準設定理由の追跡性がない、(2)禁則処理の因子・水準が組み込めない、(3)仕様書にあらわれない条件のテストが漏れる、(4)機能性以外のテストが不十分、(5)重要な組み合わせが漏れることがある、といういくつか課題がある。この直交表の課題を解決しつつ、より効果的なテスト設計を実現するために、マインドマップを使ったテスト設計について研究を行った。