作成者視点のタグ付けによるレビュー指摘の効果的活用手法の提案 ~レビュー指摘を作成者が能動的に活用する品質活動の促進~
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
過去のレビュー指摘を分類・活用しようとすると、これまでは必ずと言っていいほど、管理者視点で行われてきた。
本論文では管理者視点と共存する形で、作成者視点の分類・活用方法が提案されている。
実験で付与されたタグは大きく6つに分類され、「機能系」「対応方法系」「品質特性系」だけでなく、「注意喚起系」「表現方法系」「影響度系」といった作成者ならでは視点があり、具体的なキーワードでタグが付与されている。
作成者にとってレビュー指摘を検索・活用しやすくなると共に、作成者自身が自由にタグを付与できるため、品質向上活動への能動的な関与の促進が期待できる。
レビュー指摘を組織的に蓄積・横展開し、作成時の品質向上に活用したいと考えている組織の方は、一読されることをお勧めする。
概要 :
レビューで指摘された欠陥情報を蓄積し,フィードバックすることは,品質向上のために有用な活動である.先行研究ではレビューアに向けた欠陥情報のフィードバックが有効であることを確認できている.しかし,成果物の作成者が,過去のレビュー指摘を十分に活用できていない現状がある.
本研究では,作成者が,レビューで指摘された欠陥情報を積極的,かつ有効に活用するために,「作成者が作成者視点のタグを付与してレビュー指摘を有効活用する方法」を提案する.本手法の有効性を評価する実験を行ったところ,作成者が従来の方法にはない視点でレビュー指摘を分類することで,目的の情報を取得しやすくなり,積極的に活用できることが確認できた.
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