情報システム開発に必要な品質管理の原理原則を理解し実践できる人材の育成~「品質管理エキスパート」育成制度の取り組み~
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年度 : 2014年  
紹介文 :
当社の情報システムエンジニアリング部門における品質管理ノウハウは、従来から各職場での開発経験をもとにOJTとして先輩から若手に継承してきた。しかし近年は、プロジェクトが大規模化する一方で開発案件に対する要求納期が短納期化の傾向にあり、開発要員の役割分担の細分化、開発業務の委託外注化が進んだことから、プロジェクトの計画段階から終了まで当社の社員(SE)自身による一貫した品質管理業務の機会が失われてきている。
そこで、当社では開発業務での品質マネジメント経験を形式知化したテキストに、現場のプラクティスを元にした演習を加えた教育コンテンツを整備し、広くSEに教育を実施することとした。
また、教育・育成への効果的な動機付けとして、品質管理のプロフェッショナルである「品質管理エキスパート」の認定制度も立上げ、講座受講と業務経験を要件に段階的に認定する制度も開始した。
本発表では、職場のOJTだけに頼らない、品質管理業務を実践できる人材の育成に関する全社的な取り組みの内容、および現時点の成果と今後の方向性について紹介する。
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