ボトムアップ型のプロセス改善活動 ~東京海上日動システムズ(株)の事例~
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SQuBOK分類 :
年度 : 2014年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2014
執筆者 :
小此木 敦(東京海上日動システムズ㈱)
紹介文 :
弊社ではシステム品質向上を目的として、2009年以来開発プロセスの改善活動を進めてきている。この活動は、①開発に必要なプロセスが分かりにくい、②プロセスの強み・弱みや陳腐化を客観的に把握できていない、③プロセスに対し「やらされ感」を持つ社員が少なくないといった全社的な問題意識が背景であった。
改善活動は、CMMIモデルを参考としたギャップ分析から開始した。この分析結果から明らかとなった課題を解決する分かりやすい開発プロセスを構築し、それを「やらされ感」を持たれないよう、定着させていった。「やらされ感」を感じながらのプロセス実施は「形骸化」につながり、プロセスの意図や狙いを達成できず、非効率な結果となる可能性が高い。そのため、時間がかかっても一人一人の腹に落ちるよう、工夫を重ねた。
これら活動の結果、内製部門においてCMMIのレベル3を達成、またプロセスの定着率も着実に向上しつつある。
本発表では、弊社のプロセス改善活動の内容や工夫した点についてご紹介する。同様の課題に取組んでいらっしゃる方の参考となれば幸いである。
弊社ではシステム品質向上を目的として、2009年以来開発プロセスの改善活動を進めてきている。この活動は、①開発に必要なプロセスが分かりにくい、②プロセスの強み・弱みや陳腐化を客観的に把握できていない、③プロセスに対し「やらされ感」を持つ社員が少なくないといった全社的な問題意識が背景であった。
改善活動は、CMMIモデルを参考としたギャップ分析から開始した。この分析結果から明らかとなった課題を解決する分かりやすい開発プロセスを構築し、それを「やらされ感」を持たれないよう、定着させていった。「やらされ感」を感じながらのプロセス実施は「形骸化」につながり、プロセスの意図や狙いを達成できず、非効率な結果となる可能性が高い。そのため、時間がかかっても一人一人の腹に落ちるよう、工夫を重ねた。
これら活動の結果、内製部門においてCMMIのレベル3を達成、またプロセスの定着率も着実に向上しつつある。
本発表では、弊社のプロセス改善活動の内容や工夫した点についてご紹介する。同様の課題に取組んでいらっしゃる方の参考となれば幸いである。