D-Case導入によるシミュレーションS/Wの期待結果明確化と合意形成
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SQuBOK分類 :
年度 : 2014年
発表場所 : ソフトウェア品質シンポジウム2014
執筆者 :
森 素子(三菱電機㈱)
紹介文 :
本発表は、D-Caseをソフトウェア開発に導入した事例の紹介である。
ソフトウェアの妥当性をテストで評価するためには、期待結果が明確でなければならない。しかし、一部のソフトウェアには、期待結果を一意に決
めにくいものがある(乱数を用いたシミュレーションなど)。そのようなソフトウェアに対しては、単体テストや画面系テストなど「決めやすい」
テストは一生懸命行うが、ソフトウェアの重要な「決めにくい」部分の確認方法は明確化されず、関係者間での合意も行われないまま放置されがち
である。そして、開発後期の大きい手戻り、責任の押し付け合い、出荷後不具合を引き起こすことがある。
DEOSプロジェクトで提唱されているD-Caseは、システムのディペンダビリティについての説明責任を果たし、ステークホルダ間で合意を形成するた
めの手法である。我々はD-Caseを用いて、ソフトウェアの「決めにくい」期待結果を明確化し、関係者間の合意を行うことに成功した。本発表で
は、その経緯と成果について紹介する。
本発表は、D-Caseをソフトウェア開発に導入した事例の紹介である。
ソフトウェアの妥当性をテストで評価するためには、期待結果が明確でなければならない。しかし、一部のソフトウェアには、期待結果を一意に決
めにくいものがある(乱数を用いたシミュレーションなど)。そのようなソフトウェアに対しては、単体テストや画面系テストなど「決めやすい」
テストは一生懸命行うが、ソフトウェアの重要な「決めにくい」部分の確認方法は明確化されず、関係者間での合意も行われないまま放置されがち
である。そして、開発後期の大きい手戻り、責任の押し付け合い、出荷後不具合を引き起こすことがある。
DEOSプロジェクトで提唱されているD-Caseは、システムのディペンダビリティについての説明責任を果たし、ステークホルダ間で合意を形成するた
めの手法である。我々はD-Caseを用いて、ソフトウェアの「決めにくい」期待結果を明確化し、関係者間の合意を行うことに成功した。本発表で
は、その経緯と成果について紹介する。