コミュニケーションに着目したプロジェクト問題の予兆察知と解決策
- 「コミュニケーション問診票」によるプロジェクト問題の予兆察知と,「コミュニケーション処方箋」による解決策の提案 -
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 三浦 邦彦(矢崎総業株式会社)
副主査 : 中森 博晃(パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社) 、山田 淳(東芝ソフトウェア・コンサルティング株式会社)
執筆者 : 田中 桂三(オムロン株式会社) 、堺 典子(株式会社NSソリューションズ東京) 、山崎 慎二(テックスエンジソリューションズ株式会社)
副主査 : 中森 博晃(パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社) 、山田 淳(東芝ソフトウェア・コンサルティング株式会社)
執筆者 : 田中 桂三(オムロン株式会社) 、堺 典子(株式会社NSソリューションズ東京) 、山崎 慎二(テックスエンジソリューションズ株式会社)
紹介文 :
ソフトウェア開発プロジェクトを円滑に進めるためには、コミュニケーション(情報伝達)は重要な要素である。プロジェクト内で「コミュニケーションに関する問題」が発生すると、プロジェクトは開発現場の諸問題に気づかずに適切に対処しないまま進行しがちとなり、メンバの士気低下やプロジェクト全体の雰囲気が悪化する。これは、さらに潜在する課題の増加を招くので、プロジェクトにとって大きなリスクとなり得る。
そこで本研究では、プロジェクトリーダ、チームリーダ、チームメンバ間のコミュニケーション問題,士気/雰囲気の問題を察知するための質問を「コミュニケーション問診票」として作成し提案し、試行している。そして、「コミュニケーション問診票」を適用して“問題点を検知”し、「コミュニケーション問題箇所特定図」にて“問題点を特定”し、PMOやSQAなどのプロジェクトの第三者の専門部門にて作成された「処方箋」提案をもとに、プロジェクトリーダ、チームリーダ、チームメンバが各範囲で“問題に対処”する流れを体系化した。コミュニケーションの問題は可視化が困難であるが、プロジェクト全体を俯瞰した図を活用し、見える化を図った興味深いテーマである。
ソフトウェア開発プロジェクトを円滑に進めるためには、コミュニケーション(情報伝達)は重要な要素である。プロジェクト内で「コミュニケーションに関する問題」が発生すると、プロジェクトは開発現場の諸問題に気づかずに適切に対処しないまま進行しがちとなり、メンバの士気低下やプロジェクト全体の雰囲気が悪化する。これは、さらに潜在する課題の増加を招くので、プロジェクトにとって大きなリスクとなり得る。
そこで本研究では、プロジェクトリーダ、チームリーダ、チームメンバ間のコミュニケーション問題,士気/雰囲気の問題を察知するための質問を「コミュニケーション問診票」として作成し提案し、試行している。そして、「コミュニケーション問診票」を適用して“問題点を検知”し、「コミュニケーション問題箇所特定図」にて“問題点を特定”し、PMOやSQAなどのプロジェクトの第三者の専門部門にて作成された「処方箋」提案をもとに、プロジェクトリーダ、チームリーダ、チームメンバが各範囲で“問題に対処”する流れを体系化した。コミュニケーションの問題は可視化が困難であるが、プロジェクト全体を俯瞰した図を活用し、見える化を図った興味深いテーマである。
概要 :
我々は,ソフトウェア開発プロジェクトの失敗を防止するため,多くの失敗プロジェクトに共通する「コミュニケーション問題」を察知・特定し,解決策を提言することにした.
方策として,「コミュニケーション問診票」と「コミュニケーション処方箋」およびそれらの「運用フロー」を創出した.
これらを実開発プロジェクトで実施した結果,コミュニケーション問題を適切に捉えることが可能で,プロジェクト失敗を抑制することにつながることが実証できた.
我々は,ソフトウェア開発プロジェクトの失敗を防止するため,多くの失敗プロジェクトに共通する「コミュニケーション問題」を察知・特定し,解決策を提言することにした.
方策として,「コミュニケーション問診票」と「コミュニケーション処方箋」およびそれらの「運用フロー」を創出した.
これらを実開発プロジェクトで実施した結果,コミュニケーション問題を適切に捉えることが可能で,プロジェクト失敗を抑制することにつながることが実証できた.