データベースを共有し合うシステム間での変更の影響を効果的に検知する方法
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 飯泉 紀子 (日立ハイテクノロジーズ)
副主査 : 足立 久美 (デンソー)
アドバイザー : 清水 吉男 (システムクリエイツ) 、清水 吉男 (システムクリエイツ)
執筆者 : 林 慎一郎(東京海上日動システムズ) 、藤井 伸之(テックスエンジソリューションズ)
副主査 : 足立 久美 (デンソー)
アドバイザー : 清水 吉男 (システムクリエイツ) 、清水 吉男 (システムクリエイツ)
執筆者 : 林 慎一郎(東京海上日動システムズ) 、藤井 伸之(テックスエンジソリューションズ)
紹介文 :
データベース(以降、DB)を共有し合う業務システムでは、他システムのDBの変更が自システムへ与える影響を正確に把握し対処する必要がある。過去の不具合事例を分析したところ、データ項目間の関係性の変化やデータバランスの変化を発生させる類の変更は、不具合の可能性を見過ごしやすいことがわかった。そこで、DB変更時の必須チェック項目と、関連システムのTMを組み込んだシートを作成し、これを介して「変更要求」「理由(背景)」「想定される影響」を伝達するしくみを考案した。
データベース(以降、DB)を共有し合う業務システムでは、他システムのDBの変更が自システムへ与える影響を正確に把握し対処する必要がある。過去の不具合事例を分析したところ、データ項目間の関係性の変化やデータバランスの変化を発生させる類の変更は、不具合の可能性を見過ごしやすいことがわかった。そこで、DB変更時の必須チェック項目と、関連システムのTMを組み込んだシートを作成し、これを介して「変更要求」「理由(背景)」「想定される影響」を伝達するしくみを考案した。
概要 :
エンタープライズ系システムでは、顧客に付加価値の高いサービスをスピーディに提供するために、複数のシステムがデータベースを共有するようになった。これに伴い、派生開発時の影響範囲を特定することが難しくなり、データベースを共有する関連システム間の不具合が発生するようになった。過去に発生した不具合事例を分析したところ、共通する発生要因と、設計担当者が不具合の可能性を見過ごしやすい設計変更パターンが存在した。我々はこの問題を解決するために、変更要求仕様と関連システム間のトレーサビリティマトリクスにデータベース変更時の必須チェック機能を組み込むことで、データベース変更時の影響の特定漏れを低減する方法を考えた。この方法を過去の不具合事例に適用してシミュレーションした結果、設計工程で変更漏れの検知に有効であることを確認した。
エンタープライズ系システムでは、顧客に付加価値の高いサービスをスピーディに提供するために、複数のシステムがデータベースを共有するようになった。これに伴い、派生開発時の影響範囲を特定することが難しくなり、データベースを共有する関連システム間の不具合が発生するようになった。過去に発生した不具合事例を分析したところ、共通する発生要因と、設計担当者が不具合の可能性を見過ごしやすい設計変更パターンが存在した。我々はこの問題を解決するために、変更要求仕様と関連システム間のトレーサビリティマトリクスにデータベース変更時の必須チェック機能を組み込むことで、データベース変更時の影響の特定漏れを低減する方法を考えた。この方法を過去の不具合事例に適用してシミュレーションした結果、設計工程で変更漏れの検知に有効であることを確認した。