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Concolic Testingを活用したデグレード検出テストの検証

ソフトウェア品質管理研究会 第5分科会「ソフトウェアテスト」(2014年)

プログラムを自動解析・自動実行するConcolic Testingは、制御パスを通るテストケースを自動生成し、抽出した値を使ってパスを自動実行するテスト技術です。
この技術のツールであるCRESTを、リグレッションテストに適用し、利用方法と検証結果をまとめました。
Concolic Testingに取り組もうとする方や、リグレッションテストの自動化に興味のある方の一助となる論文です。

概要:

研究メンバーの組織ではテスト工数に制約があり、既存のテストケースから抜粋してデグレード検出テストを実施している。その結果、過剰なテスト、テスト不足によるバグの検出漏れがあり効果的なテストが実施できていないという問題がある。本研究では、Concolic TestingツールCRESTとデシジョンテーブルを使ったデグレード検出テストについて、適用可能条件を検証した。適用可能範囲についてはCRESTとデシジョンテーブルを利用し、その他を従来手法のテストで実施するというように併用することで、現状よりも効果的なテストが期待できる。