プロジェクト特性に見合ったレビュープロセスの適用とレビュー成熟度に応じたレビュー改善の提案
ソフトウェア品質管理研究会 第3分科会「ソフトウェアレビュー」(2014年)
主査:
中谷 一樹(TIS)アドバイザ:
森崎 修司(名古屋大学)
改善推進側の立場から、『プロジェクト特性に見合ったレビュープロセスの適用』と『レビュー成熟度に応じたレビュー改善』を客観的な診断に基づき推進する手法を提案している。また、その診断を各プロジェクトが簡単に自己診断できるためのツールも開発しており、プロジェクトが自立的にレビュー改善を推進できるように工夫されている。
概要:
失敗プロジェクトの原因の多くは上流工程に起因しており、特に、設計レビューにおいて、欠陥を除去しきれないことが原因の一つになっている。この原因を解消するために欠陥検出率の高いプロジェクトのレビュープロセスや方法を標準化し全プロジェクトに適用しようと考えた。しかし、レビューにかける工数や、用いるレビュー手法・プロセスは、そのプロジェクトに求められるQCD(品質、コスト、納期)に依存するため、単純に同じ改善方法を適用することは現実的ではなく、身の丈に合ったレビュープロセスが必要である。我々は,改善推進側の立場から,『プロジェクト特性に見合ったレビュープロセスの適用』と,『レビュー成熟度に応じたレビュー改善』を提案する.検証の結果,この手法は,適切なレビュープロセスの選択やレビュー改善に有効かつ現場に受け入れられやすいという結果が得られた.今後は,実プロジェクトに適用して,失敗プロジェクト削減への効果を測っていきたい.