コードレビュープロセス改善によるコードレビューの費用対効果の向上 
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年度 : 2013年  
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
レビューの適切な実施時期と適切な観点は悩ましい問題です。やり方によっては指摘内容が全く無駄になることも少なくありません。本発表はレビューの実施時期と観点を適切に変えましょう、といういわばあたりまえを地道にやっています。特にレビュー観点の4象限(粒度と誤り度合い)から導かれる、レビュー観点の実例が見所です。「誤り」軸で「誤りでない」ものは欠陥とは言えないのでは?という話はともかく、気軽に読めてすぐ実効に移せる実用性の高い内容になっています。
概要 :
従来、コードレビューはプロジェクト毎に限られた時間で実施していたが、検出容易な検出容易な指摘に偏って、重要な欠陥の見逃しが発生したり、指摘された改善事項が修正コストの大きさから修正されないケースがあり、コードレビューの投入コストに見合う効果が得られてなかった。
本論文で紹介する事例では、コードレビューの費用対効果を向上させるために「水平展開可能な指摘を早期に検出する」「スキルや知識によって分担を決めることで、欠陥の重複を減らせる」というコンセプトを立て、コードレビュー手法を以下の通りに変更した。
(1)レビュー技法を実施時期によって使い分ける。
(2)レビューで狙う欠陥を“誤り/誤りでない”、“粒度大/粒度小”の四象限に分類する。
(3)四象限と関連付けたレビューシナリオを定義し、レビュー実施前に誰がどのシナリオでレビューするかを決める

本発表では、(1)~(3)のコードレビュー手法の内容および試行結果を紹介し、費用対効果の高いコードレビューの方法を提案する。
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